2014年7月29日火曜日

2014夏 大山(三鈷峰&弥山)

甲川(下~中の廊下)の水はしょっぱかった。山への気迫が体重増加で衰えたようだ。初心に戻って,大山に胸を借りて特訓してきた。
北壁とシモツケソウ
①日時:2014.7.28(月)
②行先:三鈷峰・弥山
③メンバー:Mk(単独)
④行動記録:
大山寺(9:00)→三鈷峰(11:00)→下宝珠越え(13:30)→元谷(14:00)→弥山山頂(16:30)→大山寺(19:00)
⑤行動概況:
Kwが剣岳の山頂からSNSを使って風景を送信してくれた。「いいなぁ」とジェラシーを吐きながら写真を眺めていると,ふと思いついた。大山の山容をカメラに納めながらゆっくり歩き,10時間位行動したらアルプス気分を味わうことが出来るんじゃないだろうかと。弥山に到着が遅くなれば,蛍も見れるかもと思いスタートは遅めの9時とした。
山アジサイ
下宝珠越から上がる。お泊りセットと一眼&三脚を担ぎながらも暑さはあまり感じない。寒気が上空に入っているせいか心地よい歩きが続く。三鈷峰まであっという間だった。三鈷峰の山頂直下で,壮大な山容を眺める。北壁に薄いガスが巻上がり,流れては消えていく様に,しばらく心を奪われる。柔らかい風に頭を撫でられ,毳った心が穏やかになっていく。しばらくその場で過ごすことにした。青色の山アジサイが群生する下宝珠越を下り元谷へ登り返す。行者谷から夏山登山道に合流し弥山山頂を目指す。ちょうどその頃,背後からすごい勢いでスーパーマン強力が私を追い越して行ってしまった。ちょっと張り合って見るが,彼の姿をすぐに見失ってしまった。7合目から8合目までの間はかなりきつかった。いったい何回座りこんでしまっただろうか。ふらふらになり,水もほとんど飲んでしまい残りは少ない。一歩が苦しいが,この苦しいのが楽しい。この感覚は久しぶりの感覚。木道の沿道に咲き並ぶ「シコクフウロ」「クガイソウ」に励まされながら弥山の山頂に立つ。達成感を感じることもなく小屋に入り倒れるように寝転がる。残った水を全部飲み干し,一時間ほど寝る。寝がえりを打った時,強烈な痛みで太股が攣り,飛び起きた。
霧の三鈷峰
いつもなら,ウイスキーにあぶったウインナーを口にするとこの痛みも和らぐのだが,水も酒も無い小屋泊など,何の興もない。蛍はあきらめ明るいうちに下山することにする。木道をゆっくり下りながら,今朝登った三鈷峰が霧に巻かれている姿が目に入ってきた。この景色は,私にとってアルプス以上に大好きな景色だ。最後のごほうびに素晴らしい景色を見せてもらった。暮れなずむ夏道をゆっくり下り,本日の終点大山寺に着いた。汗で滴るザックをドカッと降ろした時,苦しさの解放感から久しぶりの達成感がこみあげてきた。大好きな大山の胸を借り,山への気迫はまだまだだが自信が戻ってきた良い山行となった。

1 件のコメント:

  1. 山への気迫が戻り,この特訓の成果を披露してもらわないとだめだね。
    私を山に連れて行ってくれるのを首を長くして待ってるよ。

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