２０１４春 大山（振子沢BC＆剣谷BC）

桜が咲いた。満開である。空もクリアで風も爽やかだ。しかし大山にはまだ雪がある。大山は期間限定の楽しみ方が無数にある。沢登り，キノコ狩り，・・・その中でも残雪期の楽しみの一つ「アルプスのような山容」を背景にスキーが楽しめる「振子沢＆剣谷」に，N，O，Mkの３人で行ってきた。

すっかり春になりました

①日時：２０１４．４．２（水）

②場所：大山（振子沢・剣谷）

③メンバー：N，O，Mk

④行動記録：
大山寺(7:00)→元谷(7:45)→上宝珠越(8:45)→ユートピア避難小屋(9:30)→振子沢ドロップ(9:50)→振子沢登り返し(10:20)→ユートピア避難小屋(11:30)→剣谷(12:00)→下宝珠越分岐(13:15)→中ノ原スキー場(13:45)→大山寺(14:20)

⑤行動概況：

雪が落ち落石がすごい

自宅を出ると満天の星がきらめいていた。日中は暑かったが朝はよく冷えた。ドングリに着くと，Oが割り箸を燃やしてお湯を沸かしながら発電していた。新商品のようである。彼の瞳は，いつも少年のように輝いている。ジャケットを着ずに見てたら芯まで冷えた。今朝は放射冷却でかなり寒い。

大山寺を出発し元谷からいつものルンゼに取り付く前に，スキー靴にアイゼンを装着する。今シーズン初登場でいい仕事をしてくれた。雪面がカチコチでアイゼンが効いて気持よい。N，Oがスキーやボードを担いで雪面を攀じる姿はかっこいい。勝間ケルンからユートピア避難小屋まで直登する。このころになると雪が緩んでスキーは安全に滑れるようになる。

この景色を仲間に見せたい

振子沢に向かって，まずはOがドロップ。テレマークターンが綺麗に決まり，うまいと思った。Nは登山靴にボードを装着して華麗にターンを決めて行く。さすがだ。私のことは聞かずにそっとしておいてほしい。それでも振子沢は最高だった！下るのはあっという間だが登り返すのは大変だった。足元はスキー・ボード。上着は半そでＴシャツ一枚。それでも汗が滴り落ちた。ユートピア小屋にたどり着くと登山者がたくさんいた。ＹＣＣの山行で他の登山者に遭遇することは珍しい。天気も良く，素晴らしい大山の山容に満足し，誰もが皆笑顔だ。Oが瞳をキラキラさせながら，三鈷峰分岐のルンゼにドロップした。私は尻セードならぬ腹セードで剣谷まで下りて，ゆっくりスキーで下って行った。

空に吸われし４２の心

Nは地形に詳しく，落石を避ける場所にリードしてくれ，安全に下りることが出来た。途中，地理不案内の登山者と遭遇し，安全確保の為下宝珠越まで同行した。安全に歩いていく姿を確認し，我々は中の原スキー場に向けて出発し，名残惜しそうにスキーを楽しむスキー客に交じって，一気に滑り降り無事下山した。朝，車をデポするため木谷に向かったが，大山環状道路はまだ閉鎖中だった。振子沢登り返しは，先月の例会でＴが言っていたのを覚えていた。このルートは，スキーが満喫できて最高である。来年も必ず来ようと思う。もうちょっとゲレンデで練習してから・・・