大山山系で1番標高の高い地点の遡行できる谷,と代表Sに紹介された野田の谷。去年は参加できなかったので行ってきました。
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野田滝下段 |
①日時:2015.7.2(木)
②行先:野田の谷~親指ピーク
③メンバー:Fu,会員外(T)
④行動記録:
一向平(5:48)→(6:50)地獄谷出合(7:07)→野田滝(8:14)→(12:40)親指ピーク(13:00)→大休峠(13:40)→一向平(15:00)
⑤行動概況:
前日までの雨で心配だった地獄谷の渡渉。
去年の大休谷では台風後の激流で渡渉のたびに何度も流され大変だった苦い思い出があったので地獄谷に下るまでの水の音に緊張するも特に問題ない水量で普通に渡渉できた。
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スノーブリッジ,さすがにもう上は歩けない |
大休滝の上流は以前歩いた時とは大きく変わり同じ場所とは思えなかった。崩れた土砂がまだ安定しておらず,歩くたびに足場が崩れ何かの拍子に上から斜面ごと崩れてきたらとどうしようかと緊張した。野田滝に到着。2段の滝らしいが,3段に見える。上段まではホールドたっぷりだ。折角なので上段の滝壺まで上がる。
去年の山行で高巻き中に岩が剥がれ滑落したと聞いたので慎重に。上段の滝壺につくと水量が多く息をするのが苦しいくらいの水しぶきだ。この時点でびしょ濡れ。滝行して気合をいれ,上段の右岸が登れそうだったのでそちらから取り付いたが見た目以上に脆く岩もすぐ剥がれ失敗したと思ったが登れなくもないのでとにかく滑落だけはしないようにと尾根まで登った。ここが核心だった。
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稜線見えた |
滝の頭を覗き,F1上部に懸垂下降で谷に下りた。ロープを出したのはここくらい。高巻きの緊張感はどこへやらの平穏な谷だ。F2を越えたら特に変化のない平凡な沢歩きが続く。長い。水がなくなりゴーロになるがこれもまた長い。地形図通りな沢だ。飽き飽きしていると振子山,しばらく進むと親指ピークが見えてきた。稜線が近づいてきてあと少しと思ったら数mの泥壁にぶち当たる。これが私だと登れない,上部も悪い泥か岩が続いているように見え,このまま登れる気がしなかったので沢の左右の登れそうなとこからよじ登る。2人で左右両側から取り付きヨーイどんした。親指ピークのコル目指してトラバース気味に泥壁を頼りない草を頼りに登っていくと稜線にでた。私が選んだ方が比較的快適?だったようで同行者が選んだ方はえらく滑る泥壁だったようで苦労していた。先に親指ピークに登り日向ぼっこしながら,20分ほど泥壁で頑張って登る姿を眺めていた。(いつもTはこんな気分なんだろうか。)到着を待てばあとは一般道を大休峠経由で一向平へ戻る。これがまた長い。
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頑張ってる姿を眺める |
野田の谷,取付きと最後の詰めは楽しいが,沢自体はだらだらと長く途中飽きてしまった。お隣の大休谷の方がテンポが良い。
⑥その他:
・F2でカメラを落とした。多分滝壺にあるんだろうが,上流に少し雪が残っていたせいかここだけ氷水のようで潜ってまで探せなかった。防水なので無事なはず。もし見つけた方はご一報よろしくお願いします。地獄谷まで流れてこないかな。
・とにかく水が綺麗な野田の谷でした。
・代表S,昔どうやって登山靴で行ったんですか?全身びしょ濡れになりましたが。
野田の谷良かったですか?
返信削除一緒に行こうかなと思いましたが,木曜日やら翌日の山行やらで自粛しました。キノコ採りの時分,行ってみようと思います。
Tは勝手な行動が多いと言う人もいる。そうかな?私なりに考えている。離れていてもメンバーの行動は大体把握しているつもりだ。地形とメンバーの技量で判断する。それが経験だろう。
次の日に行った薬師岳も太郎平からSi残して1人とっとと折立に下りた。早速忠告のメールがありました。
カメラを落としてから落ち込みずっと下を向いて歩いてしまいました。山でこんな気持ちになったのははじめてでした。
返信削除次に行ったときは楽しめると思います。秋に良さそうなとこでした。
頑張ってついてくから好きに歩いてください!
「バラけず歩く」パーティの基本。メンバーとルートによりペースを調整・・・配慮と譲歩、忍耐をしいられるけど20年やりました。
返信削除「もうそろそろ、勝手気儘にさせていただかねば人生終ってしまう」
YCCに入ったら「古い山岳会」とは正反対の自由さ。異文化が楽しい。複数で歩いても「個人山行を同時並行」みたいな?
カッコイイTのスタイルやパワフルで喜びに満ちたFuの行動は今の私の需要と供給。でもわけーもんが「パーティの行動」を知る日は来ないかも。