2014年2月23日日曜日

2014冬 大山北壁(別山バットレス中央稜)

YCCの文学青年,若きエース(誰が言ったの?)の異名を持つ新人Mtと別山バットレス中央稜に行ってきた。初めての大山北壁が,弥山をすっ飛ばして,いきなり別山とは羨ましいかぎりだ。天気もよく,快適な登攀でした。同行してくれた無鉄砲な?Mtに乾杯,ありがとね。
本当のエースになって,早くみんなを連れて行ってあげてね。ブログの写真はMt特集になってしまいました。
バットレスを目指す(中央が別山尾根)
①日時:2014.2.23(日)
②行先:大山北壁(別山バットレス中央稜)
③メンバー:T,Mt
④行動記録:
大山寺(6:15)→元谷(7:15)→別山尾根取り付き(8:30)→別山ピーク(13:00)→夏山登山道(13:50)→頂上(14:15)→大山寺(15:25)
⑤行動概況:
今日の作戦は(いつものことだけど)別山尾根に一番に取り付き,スピーディに登攀し停滞なしに夏山登山道に抜けること。
7時過ぎに元谷に出るが,すでに弥山尾根を取り付いているパーティ,元谷を直上するパーティなど,元谷は賑やかだ。別山尾根に取り付いているパーティはいない。直上するパーティが弥山尾根に進路を変える度にほっとする。
アンザイレン(顔つきが変わってきました)
別山尾根末端に,すぐに取り付くことなく,適当な所まで上がり,取り付く。尾根に出てアンザイレン,コンテで岩が出てくる所まで行く。Mtは北壁が初めてだったので,短めにピッチを切り,6ピッチ程で別山ピークに出た。別山ピーク直下は尾根を行かず,右にトラバースして出た。その後,2ピッチで吊尾根を通過し,夏山登山道に出て,感激が薄まるというMtを説得して弥山まで行き,下山した。
結局,今日の別山組は,最初に取り付いた我々と後続の3人の1パーティの2パーティのみだった。別山尾根から見る弥山尾根は大渋滞でした。
あと数ピッチで別山ピーク
⑥後記:
久しぶりの別山は以前登った別山と違うものだった。雪の状況により,変わることがよくわかった。まさにバリエーションだ。核心と言われる岩場は長く感じられ,今の私の力では一杯一杯だった。おまけに雪は少なく,落石が心配だった。すぐ下には3人パーティが登ってきているのに。雪が緩むと落石あるだろう。心配していた別山からの吊尾根は,しっかり雪が付いており,懸垂下降,クライムダウンすることなく難なく通過できた。
別山ピーク

想定以上の時間のかかった登攀だったが,楽しかった。北壁に連れて行ってくれと,私を後押ししてくれたMtに感謝している。
冬山の宿題は残っているが,これで私の冬山は大方終わった気分である。今,興味あるのはスキーツアーと烏ヶ山南西尾根くらいかな。N,Mk,Oの計画,首を長くして待ってるよ。

6 件のコメント:

  1. 本日は、初の北壁が別山尾根という非常に贅沢な経験をさせていただきありがとうございました(抜け駆けしてごめんねMk)。

    天候に恵まれたこととTがパートナーだったことから無事に別山を登攀することができました(2番目の理由が最も大きい!!)。
    ただ、ロープワークや登攀技術で未熟なところがありご迷惑をかけましたが、あたたかく見守っていただき感謝しております。実践が最高の訓練であることを、身をもって学びました。スピーディーに実施できるようもっと練習を積みたいと思います。
    また、吊り尾根末端部でビレイ中に雪が体の重みに耐えられず50センチぐらい沈んだことや初めて山行中に両太ももがつるなど、幾つかのハプニングが起きたときは焦りました。

    今回はTに無理やりお願いして連れて行ったもらった感がとても強かったので、Tを含めた他の会員を早くいろんな場所に連れて行ってあげられるようになりたいと思いました。今しばらくお待ちください。

    最後に「文学青年」および「若きエース」は、少なくとも自称ではないことを、この場を借りて申し上げさせてもらいます。

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    1. Tは技術が伴わない山には連れて行ってくれません。
      なんとも羨ましいかぎりです
      早くMtに追いつけるよう精進しますので、今しばらくしたら連れて行ってください。
      米子の地から、青空に栄える大山を眺め仕事が手につきませんでした。

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  2.  だいたい同じ時間にこちらは別山沢にとりついてました。その後、八合沢を下り、八合尾根をやりました。後半の岩峰は右から巻くのが普通なんでしょうか? 別山を登ってる登山者を八合尾根からみてましたが、yccさんだったんですねー リンク先の40番目の写真でお二人の勇姿がみられます。

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  3. うわぁ~別山バットレスだったんだぁ。弥山尾根西陵から見た時,「うわぁ~こわぁ~」と私が思ったところを行ったんだね・Mt。「若きエース」と,名付けさせていただいたMKは,とっても羨ましいです。かといって,今すぐ行ける度胸も技術も,私にはない・・・だから余計に羨ましいね。ってか,悔しいね正直。おめでとう!Mt!

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  4. Mtへ:
    「ここはTがトップでしょう」とぶつぶつ言うMtを無視して,交代でトップをさせて御免なさい。面白かったでしょ?武者震いなのか,寒さなのか,足が少し震えていたのを覚えています。Mtのようなゆっくり一歩一歩の慎重の山,大事だね。私みたいな力任せの山より?
    Mtとビレーを交代する際,Mtの上げた足と私のオーバーズボンが接触し,アイゼンで私のオーバーズボンが・・・
    Mtのアイゼン,黒光りしていて切れ味鋭かったなあ。

    N,Mkへ:
    別山尾根,貴方達の力なら楽勝とは言わんけど行けるでしょう。ただし,雪山,特にバリエーションは,条件によってずいぶん変わるから注意しないといけないね。今回は雪崩より,落石が心配でした。あと寒く,ビレーが長かったのか,いまだに手の指先10本が痺れたままです。
    烏ヶ山と烏ヶ山南西尾根のブログ期待してます。

    さっぱんさんへ:
    ヤマレコ40番目の写真確認しました。稜線手前のトップが私でセカンドがMtです。時間経ってないのに,懐かしくその時の状況,気持ちを思い出しました。いつもなら尾根を忠実に歩き,痩尾根を別山ピークに行きますが,初めてトラバースしてピークに出てみました。痩尾根は雪が付いていなくボロボロだったのでこちらの方が今回は正解でした。
    日曜日の元谷,北壁は賑やかでしたね。別山尾根から,左は弥山尾根,右は7合,8合尾根の登山者が見渡せ,爽快でした。8合尾根を単独で行く登山者を感心して見てました。貴方だったんだね。

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    1. Tへ:
      オーバーパンツの件は本当にスイマセンでした(深く反省しています)。今後、他者とすれ違うときは足を上げないように気をつけます。
      また、「すべてセカンドか?」と安心(油断)していました。しかし、これ(トップ)も経験ということで気持ち切り替え、無我夢中でアタックしました。今思うと幸運であり、今後の糧になりました。
      さらに、足が震えていたのは、足場が不安定だったためであり、その結果、両太ももがつったと思われます(センスがないね(恥))。

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