前の週にStと阿弥陀川から三鈷峰を周回した。その時には雪のかけらもなかったが,大山の山頂は白い雪景色だった。この季節,植物は雪を纏い,ある一定の法則をもってシュカブラを作る。やがて大きな樹は巨大なスノーモンスターに成長する。晴れた日はプルシャンブルーの空に一ノ沢の岩稜が映える。一ノ沢の景色は,登山者としてのスピリットを揺さぶる感動をもたらしてくれる。しかし,危険であること,そして保護されるべき植物が多く生息し,踏み跡によって荒らされないよう,入山規制がかかっている。確かな知識と技術をもって大山と対峙すれば,その楽しさは無限に広がるだろう。この際,思い切ってYCCの門を叩いてみてはいかがだろうか?
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雪化粧した剣ヶ峰 |
①日時:2015.11.30(月)
②行先:大山(一ノ沢~弥山)
③メンバー:Oe,Mk
④行動記録:
桝水高原P(6:30)→一ノ沢林道(07:20)→大山山頂(09:30)→(正面登山道経由)→桝水高原P(11:30)
⑤行動概況:
Oeの車を博労座にデポする。山頂がガスのため,正面の下降口をロストしそうな時は,夏道を使う。桝水高原スキー場に雪はなく,車に積んだスキー板がむなしい。横手道まで冬靴の感触を確かめながら上がる。ピタッと後ろを歩くOeを気にして,少し早いペースで林道に到着。いつもはこのあたりでジャケットを脱
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一ノ沢の尾根に出る |
ぐのだが,放射冷却のためか,肌寒さを感じる。一ノ沢の斜面に出たとき,間隙をぬって雪景色が現れる。何度見ても同じ景色はない。新たな感動が込み上げてくる。雪の付いた斜面を登り尾根に出る。時折ひざ上くらいのラッセルになる。相変わらず,ラッセルは嫌いではないが苦手だ。視界は15メートルあるだろうか,タケノコ岩もまったく見えない。目の前にある雪と,2人の息遣いだけの景色が長く続く。音は周りの雪に吸収されるようで,響かず,小刻みに繰り返される。スカッと抜けるような景色も好きだが,この閉塞された,生命限界の世界に溶け込んだ白い景色のほうが,私は好きかもしれない。山頂に近づいたと
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正面を降りる |
き,トップをOeに譲る。積雪期初登頂のOeに配慮したつもりだったが,そこから急に積雪が増し,結果的にラッセルの先導をさせてしまった。風でガスが流れ,目の前に山頂避難小屋が突然現れた。Oeは立ち尽くし,その景色を眺めていた。山頂碑で記念撮影し,晴れないガスにあきらめを感じ,下山を始めたところで,突然世界が変わった。前の晩,シベリウスの交響曲2番をテレビで見た。第3楽章のスケルツォから第4楽章へのフィナーレへと変化する。その壮大なメロディーがこの景色にぴったりだった。Yaなら,このことをきっと理解してくれるだろう。最近ご一緒していないメンバーがたくさんある。今度の忘年会の次の日は,久しぶりにワイワイできればいいなと思いながら,明瞭になった正面の下降口から桝水高原に下山した。
積雪期初の一の沢でした、天気予報に反して良い天気で、途中ガスが掛かり少々残念でしたが、また今度は途中からの景色も眺めて見たいと思いました。確かな知識と技術を学び冬の大山を楽しみたいと思いました。
返信削除”確かな知識と技術をもって大山と対峙すれば,その楽しさは無限に広がるだろう。この際,思い切ってYCCの門を叩いてみてはいかがだろうか?”
返信削除自分がyccに誘われているように感じました。
入会、検討中です。
ここ数年YCCは会員が増え,個性豊かな会員が多く楽しませてもらいました。
削除今週土曜日代表のお店で忘年会がありますから参加してみては。大山冬山計画の話もします。
代表曰く「来る者拒まず,去る者追わず」。
忘年会のお誘い、ありがとうございます。
返信削除土曜日は仕事なので参加できません。
YCCの行事と自分の都合が合った時に入会前のお試しとして参加させていただきたいと思いますのでその時はよろしくお願いします。