F1にて右岸のピトンを探す |
②行先:甲川(下の廊下~中の廊下)
③メンバー:Mr,Mk
④行動記録:
鶯橋(8:15)→冑滝(11:15)→牛飼尾(12:45)
⑤行動概況:
前日,日野川の支流に出かけていたMrが水が濁流だったと待ち合わせ場所で教えてくれた。鶯橋から見て水が濁っていたら中止にしようと決め,車をデポする。水量が多いのが一目でわかったが,行けないわけではなさそうだった。
早速準備し入渓するその時,Mrが一言「泳ぎで攻めて高巻なしで行きましょう」と言った。その一言で,覚悟が決まった気がした。水量が多いせいか,踏む石の区別がつきにくい。上げ足も流され普段使わない筋肉の消耗が激しい。澄みきった甲川ではなく,表面に濁った泡が浮かんでいる。水は冷たいがぬるい。いつもはこんなもんじゃない。天王滝の水量は,倍以上あったように見えた。いつもと様相が違う甲川に少し戸惑いを感じながらも,川面に映る新緑を見て,太古から変わらぬ原風景に心が奪われる。天王滝を背景に,F1に向かって泳ぐ。流れに戻されながらも全力で水をかく。それもまた楽しい。
忍者フックを投げるがかからない。水量が上がっているせいで,引っかかる岩に沈み込むまで待たなければならなかった。フックが引っかかればこっちのもので,F1は一発で越すことができた。Mrは前回,右岸の水流の中にピトンが打ってあるのを見つけていたようで,それを探して,鐙で乗り越す作戦だったが見つからなかった。F2の足払いの滝は二人とも難なく突破したものの,私がスカイフックを回収できずに上がってきたため,Mrがプルージックで降りて回収してくれた。F3は豪快にジャンピングダイブで水流を乗り越し,前半の核心を難なく突破することができた。あとは兜滝だけだと思っていると,直下でヘルメットを付けた作業員を発見。支流の砂防工事が行われていた。甲川の濁った泡ぶくの正体はこれか・・・と残念に思った。この場所は,できるだけ世間から隔絶されていてほしい。兜滝は上部のピトンが抜かれていた。忍者フックを手掛かりにしてMrが上がり,岩の隙間を使って支点を構築し,私の体重を支える十分なものを作っていた。そのおかげで,私も鐙とロープで難なく上がった。Mrの所作はすべてが迅速で確実であった。とても勉強になった。安全をより確実なものにするために,工夫することは非常に楽しい。今シーズンもう一度,チャレンジしてみたい。
前日,日野川の支流に出かけていたMrが水が濁流だったと待ち合わせ場所で教えてくれた。鶯橋から見て水が濁っていたら中止にしようと決め,車をデポする。水量が多いのが一目でわかったが,行けないわけではなさそうだった。
流木がダムのようになっている |
兜滝直下 |
昨日は良い遡行ありがとうございました。
返信削除早速、忍者フックの材料を見にホームセンター行きました。自分なりに改良してみます。
ちなみに昨日はあの後、2つ別の沢に行ってきました。どちらも300m程と短く、大したことなかったですが、それなりに遊べました。
こちらこそありがとうございました。楽しかった!そして勉強になりました。私は20時には子供が騒いでいるのもお構いなしに爆睡したのに、あのあと二つも沢を・・・すごいパワーだ!もう一回、今度は下から上の廊下をチャレンジしてみようと考えています。次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
削除満足の沢,よかったですね。
返信削除写真見るに全身甲川に浸っているのに関わらず,寒さが伝わってこない。たいしたもんだ。
若く体力あるんだから忍者フック?持ってていいけど,下,中だったらフリーで突破してほしいなあ。独りで行けなくなった負け惜しみです。
せっかく行ったのだから牛飼尾から抜けるのではなく,上の廊下直下まで上がったらよかったと思います。
甲川に行きたい会員いるので,計画して連れて行ってあげてください。