2015年1月27日火曜日

2015冬 大休峠避難小屋②

天気予報は雨。雨の比婆山BCは面白くないと判断し急きょ大休峠へ変更する。大休峠は天気が荒れるほどに,面白さが増す魅力がある。私はそれを「パラドクサルな大休峠」と名をつけ楽しんでいる。
大休峠避難小屋
①日時:2015.1.26(月)
②行先:大休峠避難小屋
③メンバー:Mr,Tn,Mk
④行動記録:
香取除雪最終地(7:20)→甲川分岐(8:20)→大谷ポール(9:10)→大休峠避難小屋(10:00)→香取除雪最終地 スキー(12:15) スノーシュー(13:15)
⑤行動概況:
厳冬期?まるで春です
香取の最終除雪地に到着し,雪の少なさに驚いた。例年は除雪された塊が,大きな雪山となってそこにあるが,今年は一跨ぎで越えれる高さしか無い。広い雪原にもブッシュが現れ,山の稜線に連なる木々に,樹氷は付いていなかった。沈まぬ春のような雪を踏み林道を上がっていく。Tnは日頃からパワーアンクルを4キロ装着しトレーニングをしている効果が表れ,すごい勢いで上がっていく。甲川分岐から一直線に大谷を目指すのだが,この時に簡単な進行方向の取り方を説明した。このころから,スキーとスノーシューの機動力の差が出始める。Mrは一度も息を切らすことが無かった。傾斜に対して45度左方向に進み,3つの谷を越えると大谷が出てくる。大谷のポールから高度を落とさないようにトラバースして行き,最後の尾根を越えると大休峠避難小屋が出てくる。どんな状況でも,大谷を越えるまでは風も穏やかで視界もそんなに悪くならない。しかし,大谷を越えると風は急に強くなり視界も悪くなることがある。
甲もはっきり見えました
今回も,ホワイトアウトの中を進み,わずかに見える大休峠避難小屋を見つける楽しさを感じてもらおうと思っていたが,昼までは雨も持ちそうで,甲ヶ山に陽射しが当たり,武骨な様相を映しだしていた。温かいのが原因なのか,小屋の屋根から雪が落ち,庇と地面の差も大きく空いていた。小屋の入口は久しく人が訪れてないようで,50センチ雪に埋まっていた。11日に訪れる仲間の為に,入り口の雪を綺麗に掘り出し入りやすいようにした。わずかな休憩の後,鉛色に変化する空を見上げ,早々に下山することを決める。大谷を過ぎたあたりで雨が強くなり,香取に戻った時にはバケツをひっくり返したかのような,土砂降りと暴風だった。スキー組は車でスノーシュー組を待つ。昨晩,残しておいた白だし鍋をMrに振舞った。温まりながら雨に打たれるTnを窓越しに待つ。姿が見えたところで鍋に火を入れラーメンも入れる。バターたっぷりのカルボナーラ風鍋ラーメンでTnを出迎えたが,甲川を泳いできたかのようなびしょぬれの姿に,笑顔は無く疲れ切ったようだった。「過去最高に厳しい山だった・・・」と洩らした言葉が,褒め言葉のように聞こえ最高にいい気分だった。YCCに入るとしばらくの間,過去最高に厳しい山が,その都度塗り替えられていくことを,まだ彼は知らないのかもしれない。

2015年1月26日月曜日

2015冬 大山(夏山登山道)③

2週間ほど前にTからメールで「泣けるような景色でした」と,弥山小屋の光景が送られてきた。「冬の夏山登山道を6合目以上は登ったことがない」という新入会員Szはそれを見て,自分も見てみたいと気持ちを伝えてきた。彼女の純粋な気持ちを叶えたくて,本日の山行を計画しました。
①日時:2015.1.15(日)
②行先:大山(夏山登山道)
③メンバー:I,Sz
④行動記録:
 南光河原P(8:00)→(11:00)山頂(12:30)→南光河原P(15:00)
弥山頂上
⑤行動概況:
Szとはこれまでに数回,山行を共にしたことがある。
その時の様子や過去のコースタイム,気象条件等から,頂上避難小屋到着まで3時間と予想し計画を立てた。
2合目まではウォーミングアップ,キックステップを意識しながら4合目,5合目からは樹氷に気を取られ,足元がおろそかになり始める。
せっかくの好天,下ばかり見ていてももったいないので足を止め,光輝く樹氷のトンネルをしばらく楽しんだ。
夏道ではアイゼン不要,そのことはSzも承知していたが,練習のために6合目避難小屋にて装着する。ここから先は,Szにとっては未知の世界。一面に広がる雪原や深く雪に埋まった弥山小屋に驚く彼女の表情は新鮮で,私まで嬉しくなった。
何年振り?のすべり台
風もなく日差しが暖かかったので,弥山頂上まで行き,その先へと続く稜線を目で追いながら,自分たちが歩いている姿を想像してみた。空想に酔いしれるなんて・・・と笑われそうだが,そうしている時間が心地よかった。
いつまでも眺めていたい気持ちを振り切り,小屋で昼食を済ませ下山開始する。
下山コースは行者谷を選んだ。斜面は尻セードで下り,夏道とは違う雰囲気を楽しんだ。
大堰堤から見る北壁に自分の姿は想像できなかったが,「今日は大満足!」という彼女の言葉と笑顔に,紹介したい場所がどんどん湧いてきた。山を共有できる仲間が増えたことを嬉しく思える一日でした。

2015冬 大山(ユートピア):宝珠尾根撤退

希望を胸に・・・
真剣に山に取り組みたい。
強い気持ちを持って,Tに指導をお願いした。
①日時:2015.1.14(土)
②行先:大山(ユートピア):宝珠尾根撤退
③メンバー:T,Ys,Mt,I
④行動概況:
出発時,上空にはガスがかかっており,元谷でわずかに青空が確認できたものの,またすぐに覆われてしまう。
無心で歩きました
7合尾根や大ノ沢での新雪ラッセルを経験したおかげか,くるぶし程度の雪上歩行は苦にならなくなっていた。
弱層テストを行った後,アイゼンワークを復習しながら上宝珠沢を上がる。
上宝珠越に出ると,風強く,案の定視界は悪い。時間的制約もあったので,ここで大休止後,来た道を引き返した。
弱層テスト
自分がはたして,冬山での厳しい環境下において野営せざるを得なくなった時,不安と恐怖にさらされながら,設営場所の判断やその後の危険(風による崩壊や雪崩など)に冷静に対処できるのだろうか?
常に自問自答しながら山に臨みたい。
そういう意味で勉強になる山だった。もう人に連れて行ってもらう山から卒業したい。

2015年1月20日火曜日

2015冬 大山北壁(8合尾根)

この計画が決まってから参加メンバーで前日までよく打ち合わせをした。し過ぎたのか?1番張り切っていたYsがまさかの寝坊で不参加となった。
8合尾根正面へ向かう
①日時:2015.1.20(火)
②行先:大山北壁(8合尾根)
③メンバー:T,Fu(,Ys)
④行動記録:
大神山神社(7:22)→8合尾根取り付き(10:40)→夏山登山道(15:30)→南光河原P(17:00)
⑤行動概況:
元谷に向かってる途中,ワカンを忘れたとTが駐車場に取りに戻るも,そもそも忘れていたらしく無駄な往復となったようだ。元谷まではつぼ足で行けるも,そこからは想定していたよりははまり込みが少ないがそれでもワカンなしでは厳しい。
1ピッチ目,最後は巻いて
忘れたんだから頑張るしかないとラッセルに苦しみながら歩かれていた。8合尾根取り付き手前で雪質が変わる。雪崩が怖いので8合尾根にまっすぐ伸びている尾根に上がり取り付きまで行き休憩する。左右どちらから取り付くのかと思っていたが正面突破するとのこと。私が見た感じ雪壁だ。どうぞと言われ挑戦するもすぐ撤退。Tに代わってもらい1ピッチ。ここで2時間は経過した。尾根に出るだけで私の体力は80%は失われた。泥?岩?壁にうっすら雪がついている厳しい箇所だった。Tは30%と言われていた。ここが今回の核心だった。ここからはコンテで。先どうぞと言われラッセルするもびっくりするくらい手足に力が入らない。見かねたTがラッセル交代。すみません。
あの奥に見えるのは!
尾根を登ってしばらくするとガスって真っ白だった景色が一瞬晴れる。6合目にYsが見えたような気がして電話すると本人だった。手を振るYsの姿に元気が出たねと言いながらTと進む。またいで渡ることもあるという細尾根も雪がよくついていて普通に歩けた。8合尾根の核心と言われる岩場。トラバースするのかと思いきや,様子を見てこれなら行ける,とのことで着いていくもモタモタしてると別山はこんなものじゃないよ!と激が飛ぶ。フォローしてもらいながらなんとか岩場を越え,終了点に向かう。
あと少しというとこで夏道に人影が。なんとYsが反省の為かツェルトをかぶって待っていてくれた。そんなに待ってないと言われていたが,電話をしてから数時間。こんなところで1人ツェルトかぶって夏道歩く登山者からは不信がられたんじゃ。でもYsの姿が見えた時はTと笑顔になった。
⑥その他トピックス:
大山ポーズ
・取り付きで登攀準備をしているとMjから教わったはずのロープワークあれこれを忘れていてTに1から再度レクチャーしていただく。ごめんなさい。
・山は条件だねとT,今回の8合尾根は別山より厳しかったらしい。(要因のほとんどは私のせいだろう)
・Ys,相当反省してるようで下山途中5合目祠に向かい五体投地をしていた。Tと寝坊のことはもう許そうとの事になった。

2015年1月19日月曜日

2015冬 烏ヶ山②

本日の山行は,弥山東稜から烏ヶ山へ変更されました。
 1300地点までのハイク組も募集されていましたが,全員で本峰を目指すこととなりました。
 本峰にて
①日時:2015.1.18(日) 
②行先:烏ヶ山
③メンバー:N,Mk,E,I,As
④行動記録:
 鏡ヶ成P(7:45)→1230ピーク(9:35)→烏ヶ山山頂(13:00)→鏡ヶ成P(15:45)
⑤行動概況:
新小屋コースで山頂を目指す。
好天のおかげで,樹林帯を抜けるころには汗だくになり,上着を脱ぎサングラスをかける。
小休止の後,1230ピークを目指し傾斜を進むと,左手に烏ヶ山の本峰が見えてきた。
1230ピークに到着すると,翼を大きく広げたような烏の全貌が明らかとなり,コバルトブルーの空に,雪をまとった白い姿はとても美しくまぶしかった。
1300地点を過ぎたあたり
再び樹林帯に突入し,ラッセル交代しながら稜線に出ると,キャンプ場コースから登ってくる7名のパーティーが確認できた。
合流する尾根の手前でスノーシューを外し,ツボ足で手強い雪壁に立ち向かう。NとMkに続き,Asが驚異的なパワーであっさりと登り切ってしまった。
合流尾根でピッケル・アイゼンを装着,ロープを出し,(N,I)組と(Mk,E,As)組で本峰へ向かう。
感動がこみ上げる
南峰で先のパーティーが下山するのを待ち,本峰に立つと,澄みきった青空と,はるか遠くまで見渡せる景色に,メンバー全員大歓声を上げる。山頂を駆け回りながら,時間いっぱい夢の世界を楽しんだ。5人で刻んだ1本のトレースをなぞりながら,今日このメンバーでここに来られたこと,参加することができなかった存在がいること,天候に恵まれたこと・・・すべてが特別でかけがえのない瞬間なのだと感じた。
40分ほど休憩し下山開始。
合流尾根直下の急斜面は慎重に後ろ向きに下り,1300地点でスノーシューに履き替え,来た道をたどる。空にはすじ雲がかかり,その表情もまた美しかった。
感動の余韻に浸りながらも,下るのはあっという間で夢の時間は終了した。
⑥その他:
感動的な山行でした。
メンバーそれぞれの想いをとても伝えきることができません。
 コメント欄にて補足,ご感想をいただけると幸いです。

2015年1月18日日曜日

2015冬 比婆山

出雲峠近くの非難小屋
①日時:2015.1.17(土)
②行先:比婆山
③メンバー:Mt,Kw
④行動記録
健康の森P(8:50)→出雲峠小屋(9:50)→毛無山(11:10)→出雲峠小屋(11:30)→大休止→出雲峠小屋(12:00)→烏帽子山(13:10)→比婆山・御陵(13:50)→健康の森P(14:40)
⑤行動概況:
天気図を見ると強い冬型,厳しい山行になりそうだと思いながら行動計画書を作る。山行の前日には代表と幹事,そして広島県警へ山行計画書を提出した。
毛無山頂にて毛無山体操をするMt
朝6時過ぎに出雲を出発し,一路比婆山へ向う。三井野原辺りから路面の状況が悪くなり,到着時刻が想定よりも遅くなってしまった。急いで準備をし出発するも登山者の気配がなく,Mtと2人でトボトボと登山道を進む。
登山道には薄いトレースがあり,新雪は10cm程度だ。『昨年の今頃はO会員がいたなぁ』などと話しつつ出雲峠付近の避難小屋に到着しレイヤリングを整えた。
烏帽子山頂にて烏帽子のポーズをとるMt
さあ,ココからが本日の核心だ。頭の中では強い冬型の気圧配置と毛無山までの等高線がリンクしてくる。両方とも目が詰まっていて,難儀させられること必至だ。ガスと積雪で視界の利かない中,キツイ斜面はMtが楽なところはKwが先頭に立ち毛無山頂を目指す。途中,急斜面はクラストしていて『外はカリカリ中はフワフワ』。厳しいが美味しそうな質感であった。
ヒイヒイ言いながら膝までのラッセルで毛無山に到着するも視界はなく山頂碑も埋まっており,即座に踵を返す。下りはKwに任せなさい。
歩いたコースはこんな感じです
出雲峠へ下り避難小屋にて大休止,烏帽子山へのルートを確認する。夏道は直登を回避する配路となっているが今は積雪期,さらに我々はYCCだ。自ずと選択されるルートが決まってくる。
避難小屋を出発し,ただただ愚直にピークに向って進む。トピックスも何もないトレーニングのような直登が1時間ほど続いた頃に比婆山頂上付近の台地へ到着。相変わらず視界はない。
烏帽子山も通過し,御陵へ向う。無雪期であれば然程気にならない軽い登りも,中年2人組には堪えてきた。ペースは各段に落ちてくる,当然この頃になると先頭はMtから変わることは無い。そして足を引きずるように御陵へ到着。御陵の辺りは積雪が少ないようで,案内看板等も埋没することなく目印となっていた。
あとは下るのみ。御陵からスキー場上部まで一直線に下る,下りだけはKwが先行する事になるのは毎度のことである。
超時短下りでスキー場上部へ出て,スキーヤーを横目にゲレンデを下り出発点に帰着した。
スキー場係員から『ゲレンデを歩かないで!』と言われる事は無かったと思う。

2015年1月14日水曜日

2015冬 烏ヶ山①

Mrから山行記録が届きました。本来なら,彼と2人で別山尾根に行く予定でしたが,私の体調管理の甘さで計画変更となり申し訳ありません。

朝焼けに染まる烏ヶ山
①日時:2015.1.14(水)
②行き先:烏ヶ山
③メンバー:Mr(単独)
④行動記録
鏡ヶ成P(7:00)→新小屋峠(7:30)→1190m鞍部(8:08)→南峰(9:45)→鏡ヶ成P(11:30)
⑤行動概況:
今日はTと別山尾根に行く予定だったが,朝出発直前,Tの体調不良で急遽取り止めに。弥山尾根西稜を行こうかと思ったが,ラッセルも厳しそうなので烏ヶ山に行くことにした。
烏ヶ山,大山を望む
駐車場からスノーシューを装着し,とぼとぼと歩く。途中烏ヶ山がモルゲンローに赤く染まり美しい。樹林帯の中で写真はあまり良いのが撮れなかったのは残念だ。
新小屋峠から尾根伝いに高度を稼ぎ,標高1300m付近からクラストし始めたので,アイゼンに付け替える。軟雪に苦戦しながらも南峰へ。主峰直下はサラサラの軟雪の雪壁で,登れはすれども戻るのには懸垂下降をしないと駄目そうだったので,今回は登らずここで折り返し地点とした。
幻想的な蒜山方面

帰路は南東に延びる尾根を辿り,途中滑落停止訓練などしながらキャンプ場へと戻った。途中の斜面はBCに良さそうな斜面だが,巨大なクラックが入っていたので,滑る予定のある方は注意して下さい。
駐車場にて携帯を見ると,代表Sの登山届励行のメールが・・・急遽予定変更をしたとはいえ,迂闊でした。今後徹底します。

2015年1月12日月曜日

2015冬 大山(大ノ沢)

大ノ沢に行くことが決まったのは,先日の新年会。恥ずかしい話だが,酒も入っていたので,誰が行くのか,日時,集合場所,時間など,うろ覚えでした。出発までに何人かのメンバーに確認する始末であった。反省してます。
早速当日の天気予報チェックしてみると,暴風雪のマークが出ており,ラッセルと雪崩の文字が頭をよぎる。シュミレーションしてみる。とりあえずは横手道から大ノ沢に入り,森林限界まで上がり,時刻,雪の状況を見て,可能なら左手(右岸の尾根)を頂上目指し上がろうと思った。残念ながら,ラッセルによる時間切れで終了点は森林限界までとなりました。
桝水高原スキー場を出発

①日時:2015.1.12(月)
②場所:大山(大ノ沢)
③メンバー:Kw,Mt,Tn,Ys,I,Sz,T,会員外(1)
④行動記録:
桝水高原スキー場P(7:50)→(環状道路,横手道経由)→大ノ沢(9:30)→森林限界(12:50)
⑤行動概況:
大ノ沢はスキー場を上がり横手道から取り付くのが一番速いが,スノーシュー初心者もおり,スノーハイクを楽しんでもらうため,環状道路,横手道を経由して,大ノ沢に入った。スノーシュー6名,ワカン2名のパーティである。
先頭きつそう!ラッセル楽し?
大ノ沢の右岸をコースに取ったが,斜度に加え適当に藪もあり,とたんにスピードが落ちる。昨年の7合尾根の状況に似ている。
スコップで雪の層を確認してみたら,堅い雪の上に,ここ数日の柔らかい新雪が1m近く積もっている。斜面が急になると,胸までのラッセルになる。堰堤の脇の適当な斜面を右に行ったり,左に行ったりして,森林限界に到着した。
大人数に関わらずラッセルはきつく,遅々として進まず,歩き始めて森林限界まで5時間もかかった。時刻も13時前だったので,ここで引き返すことにした。吾妻山の時と何が違うんだろう?
終了点の森林限界
下山は来た道を引き返し,横手道からゲレンデ経由で駐車場に帰着。ゲレンデを下りる際,スキー場の係員から私だけ「ゲレンデ内を歩かないで下さい」との注意を受けるおまけ?も付いた。
今回の山行は撤退というんだろうけど,そんな悲壮感はなく,メンバーは「The 雪山!」を楽しんだ。
⑥後記:
積雪期に入り,7合尾根弥山尾根と今回の大ノ沢,登りというより,ラッセルを強いられた。どうもYCCの山行は藪漕ぎが終了したらと思ったら,ラッセルが待っているようだ。まぁそれはそれで楽しいけれど?

2015年1月11日日曜日

2015冬 YCC新年会&備中長屋坂(クライミング)

新入会員3名の紹介,歓迎も兼ねて新年会を代表Sの蕎麦屋さんでやりました。賑やかな会でした。最近入会した人が多く,今までの新年会と違う雰囲気で世代交代の過渡期にあるように感じます。
YCC新年会
新年会
①日時:2015.1.9(金)
②場所:代表Sの蕎麦屋さん
③メンバー:写真の12名+5名の総勢17名かな?
④Tメモ:
喧騒を横に私は静かに,同級生のYs(写真正面)と差しつ差されつ・・・
2人に気を使って(嘘です)タイミングよくFuがあの有名な獺祭を持ってきてくれました。
クライミング(備中長屋坂)


翌日は有志と備中長屋坂にクライミングに出かけました。初備中,2015初クライミングでしたが,結果は推して知るべし!
備中長屋坂(クライミング)
①日時:2015.1.10(土)
②行先:備中長屋坂(クライミング)
③メンバー:Mj,Mr,T,会員外(2)

メンバー各自,新年にあたって,今年の目標なり,YCCの今後?等コメント欄にどうぞ!

2015年1月8日木曜日

2015冬 船通山

代表Sから山行記録が届きました。
鳥上コース登山口
①日時:2015.1.8(木)
②行先:船通山
③メンバー:S(単独)
④行動記録:
鳥上コース登山口(10:05)→西尾根900メートル(11:39)→亀石コース分岐点(12:45)→(12:56)頂上(13:05)→鳥上コース登山口(14:11)
⑤行動概況: 
急遽「船通山登山」と思い立った。数日前にメンバーに当たるが皆都合が悪い。それじゃ1人で行くしかないと自宅を出発。10時前,鳥上コース登山口に到着,鳥上の滝で帰ろうかなと消極的にスタートした。
亀石コース分岐点
登山口の杉林を過ぎ,谷沿いにスノーシュートレック。ここで谷を渡るのに雪のため段差が大きく結構しんどいと思い,船通山の西尾根にアタックすることに変更した。尾根上を高みを目指して進むのみ。登山口に着くまでは快晴の天気であったが,登山開始したら小雪の状況,視界も100メートル程度に落ちた。積雪は新雪が10センチ,根雪が50~100センチ,スノーシューでどんどん高度を稼ぐ。標高1000メートル近辺になるとなだらかになり,土塁の上をかっぽれかっぽれと歩き,頂上近くの広場を通過した。
頂上の様子
あと頂上までは10分ほど,樹林帯の中を進んで行った。頂上に無事に到着したが,視界は悪く小雪,気温は-3~5度。頂上小屋で休憩の後,帰路につこうかと思ったが,小屋の扉は凍結して開閉が不可能,早々に下山を開始した。下山路は北尾根を鳥上の滝の上流側に下降しようと思ったが,徒渉がきついため,登ってきた西尾根を下降することとし踏みあとをトレースしながら下山を開始した。最後に登山口への下降は,最初に登った斜面の下方の尾根をコースとし,林野庁の案内板の横にたどり着いた。
消極的なスタートだったが,結果的には,単独行,新ルートでの楽しい登山となった。
本日の反省点は以下の2点である。
・緊急用のツエルトが車にあると思い行動したがなかった。
・頂上の小屋が緊急時に使用不能の時の対応を考えてなかった。

2015年1月5日月曜日

2015冬 大山北壁(弥山尾根西稜)

当初の計画では,Nと2人で行く予定であったが,6人も集まった。参加者増えて嬉しかったが,それなりに行動計画,装備の準備,パーティ分けなど考えたんですよ。弥山尾根初めての人もいたけど,どうだった?
別山をバックに
①日時:2015.1.5(月)
②行先:大山北壁(弥山尾根西稜)
③メンバー:Mr,Fu,Mk,N,Ya,T
④行動記録: 
南光河原P(7:30)→弥山尾根取り付き(9:30)→縦走路(13:30)→南光河原P(15:50)
⑤行動概況:
前日からメンバーをどう分けようか悩む。6人いるので2人1組でロープパートナーを考えていたが,北壁の景観を共有したい,メンバーの行動が把握できるように3人1組の2パーティで行動することを決めた。独断と偏見で(Mr,Fu,Mk)組と(N,Ya,T)組に分けた。他意はありません。そうかな?
ビレーやらスタカットの訓練しながら
いつものように大神山神社で安全祈願をし,元谷に向かう。元谷には人影は全くなく,我々だけかと思っていたが,よく見ると弥山尾根にひとり取り付こうとしている。ちょっとがっかりするが,仕方ない。ラッセルに苦労しているようだ。
弥山尾根取り付きまでは,つぼ足で行くということで,ワカンは無しとした。但しMkだけは,7合尾根の反省から,ひとりだけワカン持って行き使用したが,結果は同じであった。ワカンよりダイエットだろうと厳しい言葉が飛ぶ。
稜線まであと少しかな?
取り付きで登攀具をセットし,2組で登り始める。一応ロープは繋がっているものの,今回の雪の状況では確保しながら登る必要もなく,ほとんどコンテで登った。登攀というよりもラッセル付き雪壁登りといった感じである。
単独者との距離が縮まり,抜こうか抜くまいか迷う。オンタイムに行動でき,急ぐ山でもないので,途中からスタカットに変えたり,ビレーの訓練をしながら,わいわいがやがや言いながらのんびり登り,稜線に出た。単独者に追い付くことはなかった。
弥山尾根を終えて(今回のメンバー)
下山は夏道を下り,5合目から常行谷へシリセードのつもりで突っ込んだが,全然滑らない。雪と戯れながら,埋まりながら,泳ぎながら南光河原Pに帰着した。
サービスのつもりが今回の山も気の置けないメンバー達に囲まれ,楽しい時間を共有できた。感謝している。
次は,どこに行こうか?みんなと一緒に行きたいけど・・・ 先がわからない私にとって,今の今を一期一会の気持ちで山に向かっています。
⑥その他トピックス
・Mkがラッセルのコツというか沈まない極意を習得したようだ。よくわからんけど,鼻を雪面に付けるように上がると良いらしい。
・雪壁が崩れ,刺し込んでいたMrのピッケルが落ちたが,見事Fuがキャッチした。

2015年1月4日日曜日

2015冬 吾妻山

あけましておめでとうございます。新しい年の始まりに,爽やかな天候に恵まれた吾妻山は,素晴らしい姿を見せてくれました。新入会のメンバー2名も参加した,深雪のラッセル行軍は,満足いただけたでしょうか?
吾妻山山頂にて
①日時:2015.1.3(日)
②行先:吾妻山
③メンバー:T,Y,Mt,E,Mr,Tn,Ym,Mk
④行動記録:
 大馬木第二駐車場(07:15)→大膳原(09:15)→吾妻山(10:15)→大膳原(10:45)→吾妻山(11:30)→大膳原(12:00)→大馬木第二駐車場(14:00)
⑤行動概況:
山スキー班3名とスノーシュー班5名の2班編成を組む。無線を班のリーダーが装備し,3種の神器は全員が装備する。年末から2日にかけて大雪が降ったため,雪崩の危険性,深雪のラッセルによる体力の消耗等,心配することが多く正月はこのことが頭から離れなかった。
大膳原より吾妻山を望む
Mrの先陣のラッセルでぐいぐい進んでいく。深雪もなんのその,次々と先頭を交代し夏のコースタイムを巻くスピードで大膳原に到着した。長く広い大膳原の雪原が,雄大に佇む吾妻山の山頂まで繋がっていた。そこはまるで,神話の世界へいざなう,天空への滑走路のようであった。山頂に近付くにつれ雪質は変化し,重たくなってきた。Tが先頭に立ちスキーでぐいぐい高度を上げていく。山頂の稜線には10mあるだろうか,見事な雪庇が連なっていた。全員で山頂に立ち,新年の山にふさわしい満足感を得たが,その頃からガスが発生し視界が不明瞭になってきた。素早く下山の準備を始め山スキー部隊は華麗に下っていく。スノーシュー部隊もそれに続く。あっという間に全員が大膳原に着いた時にアクシデントが発生した。私が胸につけていたガーミンのナビを紛失してしまったのだ。深雪の上に落としてしまえば見つかる可能性はほぼ「0」に等しい。すぐにあきらめようとしたが,もう一度山頂に行って探すことを提案され,ライバルのMtと,新入会員のYmが付き合ってくれ,再び吾妻山の山頂を目指す。ザックを下ろしたときにうっかり落としてしまったものと思い込んでいたが,そこには無かった。二人には申し訳ないことをした。大膳原小屋に行き事態を報告した。次に落とした可能性のある場所に行き,全員で捜索していただいたが,それを見つけることは出来なかった。
ガーミン大捜索
今回紛失してしまった物は,高額であるがそれ以上に愛着のあるものであったが,「物」で済んで良かったと思う。大自然の深い雪の中では,わずかな手掛かりも雪がそれを取り込み,深い雪の中に閉じ込めてしまう。大人数での捜索も,雪の中では手がかりもなく,捜索場所を限定するのも非常に困難であることを初めて知った。山行数が増えると,一つ一つの所作が当たり前になり,緩慢によるミスが増えるのかもしれない。このことは私へ初心に立ち返るようにとの,山からの警告であったのかもしれない。せっかくの新年山行を,私の緩慢な行動でメンバーに迷惑をかけたことを深くお詫びします。これからの山は,引き締めて行動して行きたいと思います。*ガーミンには背面に「YCC MK」と刻印があります。拾われた方はコメントにてお知らせくださいませ。お礼をさせていただきます。どうぞ宜しくお願い致します。