今回の甲川は,寒くも無し,暑くも無し,泳ぎ返されることも無し,淵に落ちること無し,自作の3本フックも威力を発揮し簡単に終わってしまい拍子抜けという感じだった。
YCCほど大山同様,甲川通いをした山岳会はないだろう。師匠Sに初めて連れて行ってもらってからもう38年も経ってしまった。若い時は誰でも連れて行ってあげると言ってたが,滝は上れなくなるし,淵は泳げなくなった。これからは連れて行ってもらうから,皆さん頼むよ!甲川は工夫して,パーティの知力,体力を使って厳しい場面を突破することに達成感がある。夏は必ずやって来るけど,甲川の夏は皆さんにやって来るとは限らんよ。
① F2?を行く初体験のY |
②行先:甲川(鶯橋~下の廊下~中の廊下)
③メンバー:T,Mj,Y
④行動記録:
鶯橋(7:25)→冑滝(12:30)→上の廊下分岐(14:10)
⑤行動概況:
時系列にちょっと厳しい所をピックアップしました。毎年同じような写真でごめんなさい。
② 天王滝 |
この滝は右岸ののっぺりした大岩を上がり(右にいるMjあたり),左岸に移り,トラバース気味に上がり(Yが上がっている),落ち口に下りる。今はフィックスロープがある。初心者はよく滑り落ちる所。実はF2の前に,小さな滝があるが,無理せず巻いた(前回は力づくで突破し体力を使い果たした)。
③ この急流を突破できるかY |
天王滝の奥の奥の滝を突破する。泳いで取り付き,3本フックを上部にかけ楽々突破。ショルダーで越すか,右岸からアブミで行くこともできる。写真右手から高巻できるが,数10m上がるのと泥付きでいやらしい。
写真③:
④ 写真③の上 |
写真④:
ここは白くなった淵を泳ぐか,右岸をアブミトラバースする。私は泳いで突破することが多かったが,今の私にはきつい。何回か失敗すると,寒さで体が震え出し,意気消沈する。今回はアブミで突破。ここを突破したらあとは冑滝だけだから気が楽になる。
⑤ 冑滝 |
写真中央のちょろちょろ流れる滝を上る。シャワークライミングを実感する所。3本フックが一発で決まる。今回は3本フックの補助ロープとアブミで慎重に突破。写真左の滝のさらに左に泥付き壁も上がったことがあるが,ここはいやらしい。やっぱりシャワークライミングに限る。
この滝の上に大きな岩があるのでいつも挑戦する。上れるかどうかは半々かな。
冑滝から上の廊下分岐まで,さほど厳しい所ないので?積極的に水の中を歩き,泳ぎ,沢を楽しんでほしい。沢登りは水と戯れる遊びです。
⑥その他:
・甲は昔に比べ穏やかに(土砂が流入し,昔泳いだ所が・・・)なったし,今回のようなのんびりとした甲川沢登りは初めてだ。Mj,Yには私の我儘に付き合ってもらって感謝,感謝。
・岩魚の滝上りを見て,岩魚を楽しむ納涼パーティをしたくなった。岩魚の塩焼き,ムニエル,燻製,骨酒,美味しいよ。その時は私の秘密の場所を案内するよ。
初めての下の廊下~中の廊下でしたが,今回もお2人に「おんぶにだっこ」状態でした。3の写真の所は突破したかったのですが,力が尽きて駄目だったのが悔しくてたまりませんでした。次回は,先ほどの所の突破と,昨年Mjと行った上の廊下の「あの場所」をクリアしたいと思います。本当にありがとうございました。
返信削除只今,全身筋肉痛と戦っています(^_^;)
悔しいという気持ち,全身筋肉痛いいねえ。もう少し私も頑張りますよ。
返信削除今夏の甲川はこの山行で終わりのつもりでいたが,会員Nとの約束があるので,もう一度行って来ます。今度のテーマは速攻です。ここ数年間の軟弱な甲川じゃないよ。冑滝突破まで20年前の私の記録と同じ2時間で行くつもりだ。体調いいから可能かもしれない。
甲川完全突破(鶯橋から大休峠まで)を4時間でやったという猛者を知っている。本当なら凄いね!