2014年3月17日月曜日

2014春 比婆山縦走スキーツアー

山に春がやってきた。雪が溶け,湿った土,笹が顔を出している。今シーズンの宿題に「スキーツアーの計画を立てる」という大きな宿題が残っていた。どうせなら,登り応えのある山に行きたいと思う。天気は最高。雲ひとつない比婆山を縦走してきた。
出雲峠付近・スキーに最高
①日時:2014.3.17(月)
②行先:比婆山
③メンバー:Mk(単独)
④行動記録:
県民の森公園センター(7:30)→出雲峠(8:00)→烏帽子山(8:45)→比婆山御陵(9:05)→池の段(10:00)→立烏帽子山(10:20)→公園センター(13:00)
⑤行動概況:
烏帽子岩と吾妻山
六の原から道標に従い,出雲峠を目指す。公園センターからしばらくの間,道に雪が無い。スキーブーツでアスファルトを歩くのもこれもまた良い。しばらくすると雪道が出てくる。雪は柔らかくなっているが,あまり沈まない。トレースの無い林道を選んで烏帽子山にでる。この登りはきつかった。中国山地の名山が顔を並べる景色は爽快である。吾妻山に後ろ髪をひかれながら,比婆山を目指す。小ピークはカットして御陵まで上がる。シールもつけたままである。御陵を素通りして,林道を下っていく。今年始めたスキーは下りも楽しくなってきた。そこそこの登り返しをターンしながら池の段に到着する。ここからの景色は最高だった。雪の着く道がオロチのようにも見える。この景色を仲間と一緒に見れたら,感動はもっと大きいだろうと思った。池の段から立烏帽子に向かう斜面は,スキーに最適である。この素晴らしい斜面に立派なボーゲンシュプールをつけてきた。立烏帽子は細尾根の山頂だったので,稜線まで巻いて山頂に立つ。立烏帽子は傾斜があり,日が良く当たるので雪崩の危険性が高いと思った。危険回避のため尾根を伝いながらゆっくり下りるが,私の行動に刺激され5メートルくらいの雪崩が起こった。規模も小さく,雪崩というのかは本当はわからない。スキーをはずして稜線伝いに休憩所まで下りる。ココから先は,林道までのんびり下りて楽勝かと思っていたが間違いだった。管理車道ではないルートに沿って下りるが藪がきつい。傾斜もあるのでスキーでは下りれない。
池の段より立烏帽子山
したがって,藪の無い楽な所を選ぶと必然的に沢に出る。沢を行くと雪解け水で小川に出る。でも大丈夫,地図では川は無く,このままこの沢を下ると林道に出ることはわかっていた。ところが地図の林道表示の所にそこそこ大きなの川が流れている。最近出来たの?そんなはずない。実際の林道が,この川の向こう側にあるのが見える。今日は天気が良く,視界が効いて助かった。スキーを担いで急な斜面を歩く。踏み抜きそうな所は,ストックを刺し,確認しながら進む。これがかなり時間がかかった。川幅が狭く渡りやすいところを見つけて,キックステップで川の斜面を上がり林道に出た。林道に出たら公園センターまではすぐだった。休憩なしの6時間行動。私の希望通り,登り応えのある山になった。とても満足している。ただ,こんなにいい天気に1人で登るのはもったいない。仲間がいると感動も大きい。「どこに行くかではなく,誰と行くかである。」仲間の有給休暇に,ささやかな希望を持って待つのみである。今回思ったが,厳冬期の比婆山縦走は泣きたくなるような山になると思う。立烏帽子からの帰り路を無難に管理車道を下ると良いかもしれない。

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