当初の計画では,三鈷峰北稜であったが,悔しいけど,厳しい山には行ける状況ではなくなった。楽とは言わないけれど,8合尾根に行くことにした。8合尾根で大山北壁3部作(
弥山尾根,
別山尾根,8合尾根)が完成し,とりあえず私の山は終了というかひとつの区切りを大山で終えた。いつものことながら,わがままな私に付き合ってくれたYには感謝している。次はYがリーダーでみんなを連れて行って下さい。
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8合尾根の私と先行するパーティ |
①日時:2014.3.16(日)
②行先:大山北壁(8合尾根)
③メンバー:T,Y
④行動記録:
大山寺(7:25)→8合尾根取り付き(9:07)→夏山登山道(12:35)→弥山(12:55)→大山寺(14:25)
⑤行動概況:
今日の作戦は前回の
別山尾根と逆で,一番乗りではなく,トレース借用狙い?でいつもより出発を1時間遅らした。
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活躍してくれたY |
元谷に到着すると,弥山尾根には10人ほど取り付いている。別山尾根は無し,8合尾根方面は人影を確認する。頼むから7合尾根には行かないで,8合尾根に行ってくれと願う。
8合尾根に取り付くと2人のパーティが登ろうとしていた。渋滞が予想できたので,尾根の下に回りこみ追い抜いた。残念ながら先頭になってしまった。
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馬乗りで越えたナイフリッジ |
しばらく尾根伝いに行くと,トレースが現れる。8合沢を詰め,登ってきた3人パーティだ。 ラッキーと思ったが,すぐに追いつき,本当の先頭になった。あとはトレースのない雪面を歩くことに喜び?を感じながら登り,夏山登山道に出た。正確にいうと,夏山登山道手前で,休憩していたら,3人パーティに追い抜かれた。
今回の8合尾根の特記事項をあげるとしたら以下のようなことかな。
・ナイフリッジは馬乗りになって越えた。
・小岩壁下部をトラバースした。雪がしっかり付いていて楽だった。
・小岩壁上部は雪が少なく,浮石で落さないように登った。
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夏山登山道まであと少し |
⑥今年度の山を終えて:
今年度も山また山の生活でした。もうこんなに山には行けないだろう。目新しい山はないけど,どの山の思い出に残る山ばかりだ。同行してくれたンバーには感謝している。「山はどこに行ったのではなく,誰と行ったことが重要だ」なんて言ってた人がいたが,そうかもしれない。自分の山のスタイルというか,今までやってきた山の象徴として,今年度の山,以下の3部作は特に印象に残っている。
・大山北壁3部作(
弥山尾根,
別山尾根,8合尾根)
・甲川 3部作(
リベンジの甲川,
速攻の甲川,
完結の甲川)
・大休峠 3部作(
矢筈ヶ山,
野田ヶ山,
完結の大休峠)
ブログ1年間読むと,大山の全てがわかるなんて,たいそうなことをブログの紹介に書いたが,1年が3年になり,私の紹介する大山も終わりに近づいた。
ブログを始めてすぐ,あの未曾有の被害を出した東日本大震災が発生した。死者への供養は生き抜くことだと,勝手な理由をつけて翌日
Mjと弥山尾根に行ったのをよく覚えている。あれから3年経った。身近にいろいろあって,あらためて「生き抜く」という意味をかみしめている。
大山にはもっと楽しい山のスタイル,場所あるよ。それを見つけるのは君達の番だ。