2013年10月10日木曜日

2013秋 大山(上宝珠沢)

代表Sから山行報告が届きました。

上宝珠沢①
上宝珠沢の状況が断片的に入る中,滑落事故が連続して起こり状況を確認する必要があり今回の山行とした。また,昭和40年代にこの上宝珠沢は下降禁止となり下宝珠側の尾根を下降専用として当分の間運用していた。この尾根が現在も利用できるか否の調査を含めていた。
①日時:2013.10.3(木)
②行先:大山上宝珠沢
③メンバー:S(単独)
④行動記録:
大山寺(10:40)→元谷(11:25)→上宝珠沢入口(11:59)→上宝珠越(12:50)→中宝珠越(13:30)→下宝珠越(14:00)→大山寺(15:00)
上宝珠沢②
⑤行動概況:
無雪期の元谷上宝珠沢方面は2年前の雨台風以来であり,その時は沢の入口でタイムオーバーで引き返した以来である。上宝珠沢の現況は,砂は完全に流され,谷底も濁流に崩壊され,下方から登ると2~5メートルの崖が連続している。昔の沢は一直線に見えたが,沢の下部の岩盤(泥)が大きく削られて谷が屈曲していた。このような地形のため,下から登攀するときはルート確認が良くできるが,下降時には非常に危険が伴う現状であることが把握できた。上宝珠沢の上部の泥壁は,かなり崩壊して迫ってくるという昔の面影をなくしていた。最後の上宝珠越への取付きは,土砂がないため岩の部分が多いが足場が安定しており,上宝珠越に登ることができた。帰途,下降する尾根を試みようと思ったが下方の沢が昔と違うことと尾根への下降点が消失しているため,今回は宝珠尾根一般ルートを利用し下山した。上宝珠沢は通称「砂滑り」ということで登山者の方々が下降路として利用されていたが,現在の地形の現状から下降禁止の措置を早急に講じる必要があると思った。

1 件のコメント:

  1. 代表Sの大山を安全に管理しようとする姿勢には頭が下がります。
    私はまだまだぽっと出のハイカーと違いないですが、YCCで勉強させて頂き大山山系をホームとする山男を目指したいと思っています!

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