2015年7月5日日曜日

2015夏 北アルプス(薬師岳)

五光岩ベンチ(バックは薬師岳)
山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ・・・
黒部の奥に訪れる人がいない桃源郷があるらしい。
長い時間かけてそこへの思いは熟成されてきた。
今回の山行の目的は黒部川越しに桃源郷とやらを眺めてみたかった。できたら薬師岳稜線から黒部川へ下降できるような所があるか探してみたかった。最初は奥黒部ヒュッテから赤牛岳からそうしたかったが,まだ小屋が営業してなく,今回のコースになった。
残念ながら私の力不足と荒天で薬師岳山荘の往復のみで,薬師岳山頂すら踏まなかったが,山荘の主人をはじめ地元の人から貴重な情報を得ることができた。Siにとってもここまで歩けたこと,多くの高山植物に出合えたことで大満足だったらしい。
太郎平(Tシャツ1枚が失敗だった)
①日時:2015.7.3(金)~4(土)
②行先:北アルプス(薬師岳)
③メンバー:T,Si
④行動記録:
【7/3】折立(8:46)~(14:00)太郎平(14:30)~薬師岳山荘(17:00)
【7/4】薬師岳山荘(6:40)→太郎平(8:00)→折立(10:00),Siは12:00折立着
⑤行動概況:
折立から太郎平までの時間は,若い頃?が2時間,2012秋が2時間半に2014秋は3時間,今回は5時間以上かかった。体力が確実に落ちてきていることがよくわかる。こんな体力で黒部の秘境に本当に行くつもり?ちゃんちゃらおかしいと自嘲する。あまりの疲労困憊もいつも飲む太郎平の生ビールも飲む気無し。
薬師平上部の雪渓(バックは雲ノ平)
薬師峠からの上りも牛歩の一歩,特に薬師平から最後の雪渓の上りが長く感じられ,やっとの思いで薬師岳山荘に到着した。小屋の人も心配してくれ様子を見に雪渓あたりまで下りてくれたようだ。
薬師岳山荘は新しく,おそらく北アルプスの山小屋で一番綺麗ではないだろうか。登山客は少なく部屋はSiと2人貸切状態だ。夕食後に微熱,こむら返りがあり,マッサージ付きでSiにはお世話になった。こんな状態だから,薬師岳から先には行かないで,無理しないでと懇願されるが,とりあえず明日の天気の状態を見て判断することにし就寝。
朝から窓打つ雨,これで諦めもついた。この雨で薬師岳往復すら行く気無し。早々に下山を決定する。Siは喜んでいたが,この雨にほっとしたのはSiより私のほうかもしれない。気弱になった状態で1人で薬師岳稜線から黒部川に降りていたら,かべっけヶ原のもののけに黒部川に引きずり込まれていたかもしれないなんて思った。
下山は慎重に特に雪渓上ではSiをお姫様のようにエスコートし太郎平まで歩いた。そこから先は好きなように下りてくださいということで別行動で下りた。やっと太郎平から折立までの歩きはいつもの自分のペースに戻った。
やっと帰りになって元気が出てきた
⑥その他;
・初日は天気が良くぐるりと360°山塊(剱立山から北ノ俣岳)が見渡せた。
・高山植物がたくさん咲いていた。Si解説ではチングルマ,アカモノ,ニッコウキスゲ,ゴゼンタチバナ,マイズルソウ,ミズバショウ,ツナトリソウ,シナノキンバイ,コバイケソウ,イワイチョウ,リュウキンカetc。
・薬師岳山荘では我々,旦那さんとか奥さんと呼ばれたが,否定もしなかった。親子なら納得するけど。
・黒部川桃源郷山行,誰か助っ人頼むよ。

4 件のコメント:

  1. 未明というより「深夜」2時の出発ハード過ぎ(~_~;) 
    そんな時はゆっくり延々と涯しなく休まず歩くのが逆に楽かと。
    休み休み歩くと私はくたばります。
    快適な歩き方は人それぞれですね。

    返信削除
    返信
    1. 私なりに今の私の体調考えて歩きました。それでもきつかった。あまりに遅いペースだったのか,体力がなくなったのか,後者でしょう。

      削除
  2. TO T
    雲の上の楽園 歩いてみるとなんか変わりますかね!そんなの歩いたやつじゃないとわからないよ!わかりました。覚悟きめて歩いてきます。  W

    返信削除
    返信
    1. 覚悟を決めんでも貴方の体力なら,1日で太郎平をベースに,雲ノ平,高天原の温泉に浸かって帰って来れるでしょう。大昔子供たちとこのコース歩きましたが,高天原は地上の楽園のように思えました。今は人が多く行きそんな風情はないかもしれませんが・・・
      さらにこの奥に桃源郷があるのです。

      削除