2015年7月13日月曜日

2015夏 中央アルプス(宝剣岳・中岳・木曽駒ヶ岳・将棊頭山)

御嶽山遠望
(7.12早朝)

梅雨の晴れ間に,中央アルプスへ「聖職の碑」を訪ねてきました。
桂木場コースも検討しましたが,テント泊がしてみたかったので,千畳敷から廻ることにしました。
①日時:2015.7.11(土)~12(日)
②場所:中央アルプス(宝剣岳・中岳・木曽駒ヶ岳・将棊頭山)
③メンバー:I(単独)
④行動記録:
 7/11(土)千畳敷(6:50)→乗越浄土(8:15)→宝剣岳(9:00)→中岳(10:00)→頂上山荘(10:15)(11:45)→木曽駒ヶ岳(12:10)→将棊頭山(14:20)→濃ヶ池(15:05)→駒飼ノ池(16:25)→宝剣山荘(17:05)→頂上山荘(17:35)
 7/12(日)頂上山荘(5:35)→乗越浄土(6:10)→剣ヶ池(6:50)→千畳敷(7:10)
⑤行動概況:
19時半に米子を出発して,翌日2時半に菅の台バスセンター駐車場に到着。
バスとロープウェイを乗り継ぎ,7時前には千畳敷駅に到着した。
千畳敷カールは,息をのむほど美しかった。乗越浄土をめざし八丁坂を登る。
眼下には南アルプスと富士山が一望でき,見上げると,まるで空に向かっているようで,気分が良い。
遭難記念碑「聖職の碑」
乗越浄土に到着,宝剣岳へ向かう人はまだ少なく,落ち着いて登ることができた。展望を楽しんだ後,来た道を引き返し,中岳経由で頂上山荘へ向かう。
この時間,テント場は空いていた。1人でテントを設営するのは,今回が初めて。ずいぶん時間がかかり,木曽駒ヶ岳への到着が遅くなってしまった。
噴煙上がる御嶽山や北アルプスを眺めながら,将棋頭山を目指しハイマツ帯の岩尾根を下っていくと,カヤクグリが元気よく飛び回っていた。
天水岩
8合目の分岐を過ぎ,程なくして「聖職の碑」に到着。
その先,将棊頭山の手前には天水岩があり,そのくぼみに溜まった水は,日照りでも枯れることがないのだそう。
ここまで心地良い稜線歩き,何組かの登山客とすれ違いはすれど,後続は誰もいなかった。
静まり返ったこの状況に,少し心細くなった。将棊頭山のすぐ下には西駒山荘があったが,立ち寄らず先を急ぐことにした。
今思い返せば,やはり立ち寄っておくのが賢明だっただろう。
幸い,濃ヶ池へ向かう途中で1組の登山者と出会い,登山道の状況について情報を得ることができた。樹林帯は高山植物が豊富で,適度に日差しが遮られ涼しく心地良かった。
ここでは,タカネザクラを発見。
タカネザクラ
今年の開花は例年より2週間早く,6月中旬には開花したとの情報を得ていたため,もう見れないだろうと諦めていたので,嬉しかった。
氷のように冷たい濃ヶ池の水は,勢いよく流れ,登山道は水の中。何とかつからずに通過した後は,いくつもの雪渓をトラバースすることになった。トレースはしっかりついていたので,落ち着いて,一歩ずつ慎重に通過する。
最後の雪渓を通過し終え,梯子を登ると駒飼ノ池に到着。
最後の雪渓
(遠くに天狗山荘と宝剣山荘)
稜線に乗越浄土と天狗山荘の赤い屋根が見え,安堵と同時に疲労感が襲ってきた。足が棒のよう。乗越浄土に到着する頃には,ガスが流れてきた。
巻き道は使わず,再び中岳へ登り返す。
頂上山荘には,たくさんのテントが張られ,賑やかになっていた。斜向かいの女性は,偶然にも同じコースを歩いたとのこと,実は8合目付近ですれ違った人だった。
しばらく話し込んでいたが,くしゃみ・鼻水が止まらず,気分もすぐれなかったので横になり,いつの間にか眠ってしまった。
翌朝は3時半に起床。相変わらず食欲は出ない。朝焼けを眺め,昨日歩いた稜線を目でなぞり,余韻に浸った後,テントを撤収し,巻き道を通って乗越浄土~千畳敷駅まで下り,ロープウェイとバスを乗り継いで,8時過ぎに菅の台バスセンターに到着した。
下山後の温泉は,こまくさの湯を予定していたが,空くのは10時。予定変更し,駒ケ根温泉ホテルの朝風呂を頂戴した。

 ⑤まとめ:
初めての単独テント泊。会のテントを借用しました。
急な申し出にも関わらず,テントを届けてくれたY,ありがとうございました。
設営にずいぶん時間がかかりましたが,好天の下,良い経験ができました。
何よりも,これまでの山行があったからこそ,今回の挑戦ができました。
今回のコースは変化に富んでおり,楽しかったです。感謝と感動でいっぱいです。

2 件のコメント:

  1. Iがさりげなくアルプスの景色みたい、テントを貸して欲しい、冷たく断ったかいがありました。 自分の力でできた、単独アルプステント泊、ますますできる山が増えていきますね。
    Iの見せない努力を見ている人はいると思いますよ。これからも、良い経験を積んで、楽しい山を続けてください。
    アルプスの景色が見たくなりました。

    返信削除
  2. 数年前にNが送ってくれた写真を見て、千畳敷カールを見てみたいと思いました。
    「聖職の碑」を読んで、昔ここで何があったのかを知り、自分で行く決心がつきました。
    御嶽山の噴煙を見て、現実を知りました。
    宝剣岳の先に挑戦しなかったこと、心残りがないといえばうそになります。
    とてつもなく時間のかかったテント設営は、次回はきっと上手にできるはずだから、これで良しとします。

    返信削除