2014年9月15日月曜日

2014秋 北アルプス(薬師岳&赤木沢)

初秋の北アルプスに登山いうか,山旅に行ってきました。6回目の赤木沢だが,いい思い出作りがまたひとつできました。淡々と計画通りに機動力ある山行が実行されたことが嬉しかった。これが私の登山スタイルだ。我儘な私に付き合ってくれたメンバー諸君には感謝しています。少々厳しい事を言ったことは勘弁してね。
今年のアルプス山行は計画すること6回,体調不良や天候不順で流れ,やっと6回目にして実現した。何で今さら赤木沢?いい所なので行きたい人あれば連れて行ってあげたいのです。あと「黒部の山賊」という本を読んで,黒部川周辺を再認識したい気持ちもあった。
メンバー諸君,この山行どうだった?パーティとかリーダのあり方など勉強になったかい?次の山行に生かしてね。難を言えばメンバーにはもう少し,体力,技術(岩,ルートファインティング等)を身に着けてほしいかな。
いざ出発(太郎平)
①日時:2014.9.13(土)~15(月)
②山域:北アルプス(薬師岳&赤木沢)
③メンバー:Mt,Y,T,会員外(O)
④行動記録:
【9/13】米子IC(23:00)~立山IC(5:00)~折立(7:40)→(10:37)太郎平小屋(11:14)→(11:33)薬師峠(12:05)→薬師岳(14:20)→薬師峠(16:05)
【9/14】薬師峠(4:38)→薬師沢小屋(6:58)→赤木沢出合(8:27)→大滝(10:12)→赤木岳稜線(11:33)→(13:10)太郎平小屋(13:30)→(13:50)薬
師峠(14:20)→折立(16:50)~白樺ハイツ(18:20)
【9/15】立山IC(7:00)~大山IC(13:00)
赤木沢出合(通称ナイアガラの滝)
⑤行動概況
【行動第1日目】23時米子を出発して翌日7時に折立に到着,そこから登山行動を開始し,歩くこと3時間,太郎平小屋に到着する。テント装備,沢装備を背負っての3時間はまあまあのペースだ。この時点では薬師往復する意欲があったが,太郎平でビールを飲み一服後,薬師峠に向け歩きだすと,急に足裏が痛み出したので,明日のため自重することにした。最初から薬師岳には行かないと表明していたYと2人でテントキーパーする。結局,薬師岳には若いMt,Oが向かい,往復4時間で帰って来た。
薬師峠のテン場は賑やかで,40張り程あったかな,これほどのテントは私の記憶にない。テントはどんどん増え,元々狭いテン場は立錐の余地がなくなってくる。これらテントの半分は赤木沢に行くらしい。
赤木沢はこんな感じです①
【行動第2日目】テントを出ると満月と満点の星,深夜には雨があったので,気持ちは一気の盛り上がってくる。沢靴を履いても,昨日のような足裏の痛みは少ない,何とか歩けそうだ。
ヘッドライトを点け,薬師沢小屋に向け出発する。霜の降りた木道はよく滑り,何回か転倒しそうになった。後で考えてみると,この山行の核心は霜の降りた木道の歩行が核心だったかもしれない。いつもは何気なく通過するカベッケが原も周囲を注意深く観察する。「黒部の山賊」の影響(読めばわかる)だ。
薬師沢小屋下で沢装備を装着し黒部川に入渓する。水量も多くもなく,少なくもなくって感じである。Mtに冗談で「赤木沢に向かうパーティ全て追い抜くぞ」と言ったら,「わかりました」という力強い返事が返って来た。事実全てのパーティを追い抜いた。
赤木沢はこんな感じです②
沢靴を新調してきたYとMtには,水と石に慣れてためになるべく水際を歩いた。赤木沢で豪快に水を浴びながら滝を登ってほしいからだ。
私は基本的に沢の中,水際を歩く。そのほうが,危険が少ないし,水と戯れるのが沢遊びの原点だと思っている。
赤木沢はいつもの美しい沢だった。特に滝は青空に映えて,さらに綺麗に映る。大滝を越え,3番目の沢を右に折れ,稜線に向かった。沢が切れると,草原を上がりガスの中,赤木岳と2575mピークのコルに出た。
赤木沢大滝
ここでパーティ行動は終了,ここから太郎平小屋まで個人行動とする。先頭はMt,O,Y,Tの順で歩き出す。最初はのんびり,最後尾を歩いていたが,いつもの癖?は抑えられずペースアップし,Mtとのデットヒートとなった。太郎平手前,Mtが私の顔を立てて先頭を譲ってくれた。
テントを撤収してからの帰りは,またしても足裏が痛くなり満足に歩けず,Siペースで下った。先頭Mtから遅れること1時間,17時50分に折立に到着した。13時間の今日の登山行動は,疲労感,満足感いっぱいの13時間時間でした。
⑥おまけ:
・メンバー各自が撮った写真を時系列にアップしたので,ご覧あれ。

12 件のコメント:

  1. 翌日の行動を重視して薬師岳に登らなかったYです。
    赤木沢は倒木や落ち葉などの無いキレイな沢でした。キレイな赤木沢、快晴の青空、行動時間、とても充実した山旅でした。メンバーの皆さん、ありがとうございました。
    次回もよろしく(^_^)v

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    1. 「次回もよろしく」どういう意味なんだろう?主体的山行を目指して下さい。来週日曜日,山川谷に行くそうですね。今回の経験を活かして下さい。山川谷のアプローチ(ルートファインティング),パーティの実力で登れる滝かどうか判断しなければいけません。

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  2. 赤木沢遠征お疲れ様でした。
    まずは、沢デビューが赤木沢という贅沢をさせていただき感謝しています(会員のみなさん、スイマセン)。さらに、Tとは半年振りの山行であり、いろいろなことを吸収する(盗む)良い機会になりました。
    初日に関しては、太郎平小屋までは緩やかな登山道だったため、快調に歩くTについて行くのが精一杯でした(何だかんだ言って速いんだよ)。また、Oと二人で登った薬師岳では、お約束のガスに見舞われました(そして、下山すると晴れるんだよね。何で?)
    二日目は、雲ひとつない快晴のなか、沢デビューの僕にとって薬師沢小屋から赤木沢出合まででもすごく楽しくワクワクしながら進みました。そして、赤木沢では、次から次に現れるナメ滝に水しぶきを浴びながら気持ちよく進み、あっという間に大滝まで到達しました。
    この遠征、赤木沢の美しさも当然ながら、Tからの発せられた幾つかの金言が印象に残りました。
    ①折立から太郎平小屋まで3時間で到着したときの一言「これが山歩きだ!!」(マジかよ)。
    ②上述してある、薬師沢小屋下での沢装備中に「すべてのパーティを追い抜くぞ!!」(カッコイイ)。
    いずれも重みのある言葉で心に響きました。
    いつも連れて行ってもらってばかりの山行なので、次回の赤木沢は、私が他の会員を連れて行こうと思います。行きたい方は遠慮なく言ってください。ただし、僕と同じぐらいの体力がある人だけだよ!!

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    1. 「僕と同じぐらいの体力がある人だけだよ!! 」なんて書かれたら,情けないけど,ほとんどの会員,行きたくても行けなくなってしまうじゃないですか。なんとか思案して弱い人でも連れて行ってあげて下さい。赤木沢そんな人,たくさん居たでしょ。
      そういうことを言えるのは私ぐらいの年になってから。

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  3. きれいなそら そして みず  ほれぼれします   W

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    1. 本当は貴方も誘い,一緒に行きたかったです。こっちは遊び,貴方は山の仕事,ご苦労様でした。

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  4. やっと行けましたね、それもこんなに良い日に。
    追い抜くぞ、はい!と即答できる体力が羨ましいです。
    体力は無理でも技術はボチボチ・・・頑張ります

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    1. 何をおっしゃいますか,貴方は面谷渓谷行かれたんですね。HP拝見しましたよ。美しいなめ滝ですね,行きたくなりました。
      Ysは滑床渓谷に行って,フォーキャスト・ビバークしたとか。相変わらずYCC女性陣元気がいいなあ。
      来週Mk中心に山川谷を計画されているようです。可能なら一緒に行ってガイドしてあげて下さい。

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  5. いいですねぇ。行動中は天候もバッチリだった様ですね、沢の質感もさることながら空の青さもうらやましい限りです。
    別添写真のラーメン、おいしそうです。雷鳥も見られたのですね、う~ん、うらやましい。

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  6. Mtが今度は自分がみんなを山の厳しさを持って連れて行くと言ってました。期待しましょう。剱と今回で成長したようですよ。
    彼の元気の素はひとつにラーメンがあるね。今度の山行で,何しろ彼は太郎平小屋のラーメンを2杯食べているからね。

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  7. カベッケが原で「オーイ・オーイ」という声は聞こえませんでしたか?素敵な写真を眺めながら私は、山賊になってこの沢を遡って見たい気持ちになりました。

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  8. 山賊の気分になって、山を駆け巡りたいね。
    Mkは山賊の頭領の雰囲気あるからね。

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