2014年9月17日水曜日

2014秋 大山(阿弥陀滝)

先日の観月会でStの本格参戦が決まった。Eに相談に乗っていただき,今回の山行が決まった。しょっぱい山ながらも,深まる絆を感じる秋の山行となった。
太い人は次から後ろで

①日時:2014.9.15(月)
②行先:阿弥陀滝~上宝珠
③メンバー:E,I,St,Mk
④行動記録:
川床(8:00)→阿弥陀滝(10:30)→宝珠山(12:00)→上宝珠越(14:00)→中ノ原(16:30)→川床(17:00)
⑤行動概況:
Stの本格参戦にE,Iが予定を合わせてくれた。これからたくさんYCCで山行をご一緒させていただくためにも,軽い藪漕ぎのルートを選択した。阿弥陀川の水量は例年通りで,登山靴でも渡渉が可能である。紅葉には程遠い,緑の葉が渓を覆う。寒くなく暑くない爽やかな阿弥陀川は,いつのまにかメンバーを笑顔にさせる。私以外,ここは初めてだが,軽快な足運びは楽しさを現している。だれもが,渓の魅力に引き込まれているように見てとれた。阿弥陀滝に到着し下から見上げる。去年はこんなところ登れるはずがないと思ったが,今年は行けるような気がした。少しばかり休息をとり,早速,宝珠山の斜面を登っていく。赤いテープが道をリードしている。このテープは下宝珠越と宝珠山の途中にトラバースして抜けるルートをリードしているようだ。おそらく,リッジに自生するキャラボクの藪漕ぎを避けてのことだろう。我々は迷わず藪を掻き分けくぐりぬけ,リッジを忠実に進むことにした。宝珠山に抜けた時,三鈷峰が迫って見えた。メンバーが揃うのを待って上宝珠越を目指して上がっていく。先ほどまでの軽快さは無くなり,スピードが極端に遅くなっていった。私がYCCの山行に参加した時に「初心者にこんなところを登らせるのか?」と,心の中で叫んだことを思い出した。しかし,厳しい矢筈源流の藪を抜け,甲ヶ山を踏んだ時の達成感は,新しい自分を発見したような満足感があった。そして,メンバーと笑顔で顔を合わせた時,私はYCCのメンバーとして認められたような気持になった。
このまま寝てもいいと思った
今回の山行中,Stの苦しさは十分に伝わってきていたが,自分から決して「撤退」の言葉を吐かずにゆっくり進む彼の姿に,同じ山仲間として敬意を持って行動を共にした。ゆっくり焦らず登り続け,上宝珠に着いた時には6時間が経過していた。このまま三鈷峰に進むつもりであったが,この先何かトラブルがあった時,今の私には,リーダーとして対処できる技量を持ち合わせていない。メンバーには申し訳なかったが,ここで引き返す決断をした。ゆっくり中の原まで歩き,たどり着いた時には,空が紫色に染まりかけていた。ここから,この時間に望む景色は初めてだった。計画通りに行かなかったことに反省はあったが,この山行にはとっても満足している。他のメンバーはいかがであっただろうか。この景色の中を流れる雲をうっとりと眺めたのち,「次回はどこに行く?」と話しながら,無事に帰路に着いた。

2 件のコメント:

  1. 阿弥陀滝から宝珠尾根に向かう際,途中から踏み跡,テープを無視して直上,なかなかやるじゃない。
    メンバーの様子から判断して途中撤退,懸命な判断でした。このコース,昨年6月遭難が発生してるしね。
    安全登山のためにも体力はつけなくてはいけません。
    ところで次はどこに行くんだい?羨ましいよ!

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  2. 安全登山のためにも,計画通りに歩くことが大切だということをYCCで教えていただきました。メンバーの体力を消耗させないペースで歩くことを覚えて行こうと思います。8時間の行動計画を、最初から12時間で組んでいたら行けていたと思いました。今は、矢筈川赤滝にチャレンジしてみたいと思っています。

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