2015年9月27日日曜日

2015秋 キノコ山行①(マイタケ,ザアザ)

1週間経過し大きくなったマイタケ
前からキノコ山行したいと言っていたIのリクエストに答え,山中を彷徨した。Iの前向きな姿勢に対してのサービスでもある。
キノコ山行はIにとって良い勉強になったはずだ。難しい課題を与えたのならごめんなさい。
とりあえず9月の山は計画通り予定終了した。

1週間前採らずに残しておいたマイタケが大きく成長して残っていてくれたのがとても嬉しかった。
ザアザは今が第1弾の花盛りであった。
偶然出会ったSaと一緒に

①日時:2015.9.26(土)
②行先:甲川周辺
③メンバー:I,T,Sa(偶然出会う)
④雑感:
キノコ山行は奥が深く,私は山に関して多くの事を学んだ。
体力,歩行技術,読図はもちろんの事,五感が研ぎ澄まされれていく。
第1弾のザアザが花盛り


ネットもGPSもない時代,道に迷い途方にくれた事,数知れず。
山行形態もバリエーションそのものであり,私にとって甲川も北壁もキノコ山行の延長である。もしかしたらキノコ山行の方がきついかもしれない。同じ事が今週行った源治郎尾根にもいえる。

2015年9月25日金曜日

2015秋 北アルプス(剱岳源治郎尾根)

空は予報通り雲一つない秋晴れ,「岩と氷の殿堂」剱岳において岩登りの登竜門とされるバリエーションルート 源治郎尾根にメンバー4人で向かった。
①日時:2015.9.22(火)
②行先:北アルプス(剱岳源治郎尾根)
③メンバー:T,Ys,As,外部(1)
④行動記録:
剱沢キャンプ場(5:30)→平蔵谷出合(6:40)→Ⅰ峰(10:20-10:45)→Ⅱ峰(11:30-12:50)→剱岳(13:40-14:20)→平蔵のコル(15:00)→平蔵谷出合(17:10)→剱沢キャンプ場(19:15)
⑤行動概況:
暁光に染まる剱沢
朝の空気は冷たいが風は穏やか,空が白み始める中,剱沢キャンプ場を出発。朝日と紅葉で色づく別山尾根を左手に見ながら剱沢を下降するとほどなく平蔵谷の出合に到着。第一関門の取り付き探しは視界良好のため問題なし。取り付きは支尾根とルンゼの2つがあるが,ルンゼは先行パーティがある場合に落石の危険性が高いので,今回は計画段階より支尾根ルートを選択。好天の予報であったため混雑が予想されたが,この日は3パーティ8名が先行,我々は殿であった。アイゼンを外し登攀具を装着,いよいよ本峰頂上まで標高差900m超の登りが始まる。
全身で攀じ登る
出だしは樹林帯,岩だけでなく枝や根も掴み急勾配をよじ登る。木々は茂り,ザックと体がようやく通れるような所も多々あり,なかなか堪える体勢での登りが続く。途中,残置ロープがある岩が2ヶ所出てくるがフリーでも突破は可能,2つ目の岩では念のため先に登って補助ロープで確保した。登りにロープを出したのはこの時を含め2回であった。またルートファインディングではⅠ峰までに迷う所が何ヶ所かあり,時間のかかるショートカットを開拓してしまったが,出来る限り尾根を忠実にたどるというプランで臨んだ結果,懸念していた前述のルンゼルートへの迷い込みはなく,計画通りⅠ峰上部フェース基部でルンゼルートと合流できた。見上げるとはるか先に見えるⅠ峰,その先にあるはずのⅡ峰まで全身を使った岩登りが続く。
Ⅱ峰にて恒例の山ポーズ 剱は"T"
右に圧倒的な迫力の八ツ峰,正面にⅡ峰と本峰頂上を捉えるとⅠ峰に間もなく到着。Ⅰ峰から見るⅡ峰がちょうど小矢筈から見る矢筈ヶ山にそっくりだというYCCならではの話題になり,場の空気が一気に和む。先頭のパーティーがⅡ峰に取り付いており悪いペースではないと確認,急いでもⅡ峰の懸垂で足止めとなることが想像出来たので,ここで大休止とする。八ツ峰からは熊の岩にテントを張ったクライマーたちの声が長次郎谷を越えて響き,次は自分もと密かに思いつつ,この日の核心 30mの懸垂下降が待つⅡ峰へと気を引き締める。
核心の懸垂下降
矢筈ヶ山同様,Ⅱ峰への登りは見た目ほど厳しくなく,意外とあっさり懸垂の支点に到着。先行パーティのラストが下降している間に各自の装備をチェックしロープを準備。下降の順番はTがトップ,会員外SaとYsがそれに続き,私が最後となった。難しい技術ではないが,失敗が命取りとなる高さなので,下降前にはBARKを確認,トラブルなく全員無事下降を完了した。ちなみにロープは60mで下まで十分届いた。ここから本峰頂上までは足場の悪いガレ場が続く。石を落さないように注意しながら進むとやがて空が開け,本峰頂上へ到着,ここで剱岳への長い登りが終わる。頂上は思ったほど混雑しておらず,ゆっくりしていたかったが,時間も押していたので撮影と小休止の後,平蔵のコルまで一般道を下る。
剱岳 2,999m
平蔵谷上部は遠望しか出来ず,下降に使えるかという点は登っている間から懸案事項であったが,現場で確認したところ,問題なかったので計画通り下降は平蔵谷経由とした。上部は大小様々な岩でガレており,ここでも落石に注意しながら慎重に下る。下半分は雪渓がつながっていたが,アプローチシューズで問題ないほどは雪が緩んでおらずアイゼン分軽量化してしまったTにはややつらい下りとなった。出合まで下った後は剱沢雪渓と夏道を登り返し,日は暮れてしまったが全員無事キャンプ場に帰着。完登を祝し思い思いの方法で長い一日の労をねぎらい,源治郎尾根山行終了。
⑥雑感:
おこがましいが,今回の山行はメンバー変更により私がリーダーを拝命した。初めてリーダーとして臨む山行に2つの課題を課した,岩場のフリー突破と確かなルートファインディングである。結果,フリー突破は講習会の成果で難なく達成,ルートファインディングは及第点かそれ以下。バリエーションでのルートミスは敗退に直結する。集まったメンバーのためにもそれだけはあってはならないと,バリエーションは調べすぎると面白くないという言葉は黙殺し,徹底的に事前調べをして臨んだ。それでも難しい部分があり,隊に無用の藪漕ぎを強い,Tに助言を仰いだ。経験不足は否めない,だが「終り良ければ全て良し」では命がいくつあっても足りないだろう。これからも考え抜いて山と向き合いたい。ありがとうございました。

2015年9月23日水曜日

2015秋 南アルプス(甲斐駒ケ岳:黒戸尾根~八丁尾根周回)

北沢峠に設営し,2日間で甲斐駒ヶ岳往復と仙丈ヶ岳往復の計画を立てていたが,Szが急きょ不参加となった。
Yと共に,兼ねてより気になっていた黒戸尾根,さらには八丁尾根を周回し,南アルプスを堪能しようということになった。入念な情報収集と装備計画,万全の態勢で臨んだ。
甲斐駒ケ岳山頂
①日時:2015.9.19(土)~20(日)
②行先:南アルプス(甲斐駒ケ岳)
③メンバー:Y,I
④行動記録:
 【9/19】尾白川渓谷駐車場(6:00)→笹の平分岐(9:35)→刃渡り(11:25)→七丈小屋(14:35)
 【9/20】七丈小屋(5:00)→甲斐駒ケ岳(7:30)→六合石室(9:35)→烏帽子岳(11:05)→大岩山(14:25)→日向山(17:50)→矢立石登山口(19:50)→尾白川渓谷駐車場(20:30)
⑤行動概況:
 【9/19】尾白川渓谷駐車場から林道を進むと,すぐに竹宇駒ヶ岳神社に到着。
安全祈願を済ませ,境内脇から尾白川に架けられた吊り橋を渡り登山道へ入る。
落ち葉の道は緩やかな登りで,栗の実がたくさん落ちていた。
やがて植生がクマザサに変わり,程なくして笹の平分岐に到着。
キノコもたくさんありました
八丁登りに差し掛かると,樹林越しに北岳が見え,徐々に視界が開け,少しガスがかかってはいたが,刃渡りから望む南側の景色に,これまでの長い登りの疲れが癒された。
刃渡りを通過後は,ハシゴ・クサリが連続し,一段落つくと刀利天狗に到着。
刀利天狗から100mほど登り,黒戸山の北側の巻き道を50~60mほど下ると五合目に至る。
五合目からは再びハシゴ・クサリが連続となり,石碑類が増え,信仰の山であることをひしひしと感じる。
スパッと切れ落ちた岩を慎重に巻きながら,さらに200mほど登ると七丈小屋に到着。
水を汲み,クサリと岩を乗り越えて,第一テント場に到着するも,すでに満員。
第二テント場まで登り,わずかに空いたスペースにツェルトを張り,夕飯を食べ,翌日に備えて早めに就寝した。
鳳凰三山と富士山
【9/20】3:30に起床。夜間の雨風なく,寒さも感じず快適に熟睡できた。
前日の疲労も回復し,天候もよい。これからの長丁場に備え,身支度を整え,登山道が明るく見え始めた5:00に出発。
2550mを過ぎて森林限界に達し,ハイマツと岩の斜面を登り切り八合目御来迎場に到着すると,
九合目の剣岩や甲斐駒ケ岳が目視できるようになり,それからは登るにつれて展望が開け,雲海に浮かぶ鳳凰三山や富士山の姿をはっきり捉えることができた。
やがて西峰に駒ヶ岳神社の本社が現れ,北沢峠からの登山道と合流し白砂の斜面を登り切ると,甲斐駒ケ岳山頂に到着。
昨日からの累計歩行時間は約11時間。そこには360度の大展望が広がり,北・中央アルプス,八ヶ岳,富士山,北岳,仙丈ヶ岳すべてが一望できた。
山頂からの展望を堪能したいが,まだまだ先は長い。
六合目石室手前のクサリ場
クサリや岩場を一気に下ると六合目石室小屋が見えてきた。2006年に改築された小屋は広く,中は清潔な印象を受けた。
三ッ頭までは,真っ赤に色づくナナカマドを確認,三ッ頭からの岩稜帯にはクサリが設けられていたが,足場はしっかりしており,さほど難易度を感じることはない。
仙丈ヶ岳の藪沢カールを眺め,秋のそよ風に心地よさを感じながら烏帽子岳に到着した。
大岩山へ続く八丁尾根は,登山地図には書かれていないが登山道は明瞭で,3名の登山客とすれ違った。
小さなアップダウンを繰り返しながら,静かに広がる森の中を歩き,鞍部へ差し掛かると,大岩山まで約100mの急登が出現した。設置されたクサリ・ロープ・ハシゴのおかげで,恐怖感は軽減されたが,標高約2000mでの急登に呼吸は乱れた。
急登を終え平坦な登山道を進むと,大岩山に到着した。広々としているが,展望はない。
雁ヶ原
引き続き緩やかな尾根道を進むと,植生が苔から笹に変化するが,前日のとは違い,葉は小ぶりで背丈も低い。
鞍掛山分岐を過ぎ標高2000mを切ると1622ピークまで急激に高度を下げ,少し登り返して日向山の鞍部に出る。
次第に白砂が見え始め,いよいよ日向山に近づいていることを予感させた。
樹林帯を抜けると突如として雁ヶ原の真っ白な景色が出現。白砂と丸みを帯びた岩塔群は大変美しく,これまで長く樹林帯を歩いてきたことも相まって,より一層の感動がこみ上げてきた。
八ヶ岳はガスに覆われ眺望は叶わなかったが,ひとしきり感動した後,矢立石へ向けハイキングコースを下る。
達成感と共に疲労が一気に出始め,細かな段差の一歩一歩が足に響く。
矢立石登山口に到着するのに約2時間かかった。
そこから尾白川駐車場へ向けしばらく林道を歩いていると,後方からの車に声をかけられ,ご厚意により,尾白川駐車場まで乗せていただくことができた。
車中お話を伺うと,オーレン谷でクライミングをされていたようだ。
延命の湯(スパティオ小淵沢内)で汗を流し,安全運転で仮眠をとりながら山陰へ帰着した。
南アルプスは秋のよそおい
⑥まとめ:
黒戸尾根からのアプローチは,兼ねてより気にはなっていましたが,八丁尾根を経由する日向山への周回コースは,まるで想像もしていなかったので,Yと共に深くて濃い山行ができたことに感謝します。今回の山行は,大きな財産となるでしょう。
ツェルトを貸してくださり,ミカンを差し入れてくださったSiにも心より感謝申し上げます。

2015年9月19日土曜日

2015秋 キノコ調査②(マイタケ,ザアザ)

連休明けに採りに行きます
最近のYCCブログに載るマイタケの写真に触発されて真打登場?嘘です。
今シーズン初めてのキノコ目的の山に出かけた。参加者がいればいつものサービス精神で中級編に行ってたに違いないが,参加者がないので初級編甲川(中級編甲川もある)へ。今の私の体力,ある意味助かった。
幸運にもマイタケを見つけることができ,それだけで歩いた甲斐ありました。マイタケはまだ小さかったので今回は写真だけにし,連休明け採りに行くことにした。これから晴天が続き,連休明けには数キロの上物になるだろう。それまでに残っていればの話だが・・・
ザアザ(ナラタケ)も出てました
今日でキノコ調査は終了した。次から本格的なキノコ山行が始まるけど付いて来るかい?

①日時:2015.9.19(土)
②行先:甲川周辺
③メンバー:T(単独)
④キノコ情報:
・長雨のせいかザアザ(ナラタケ)が出ていた。今回はスルー。
・トンビマイタケが多かった,ほとんど腐っている。
・ナメコも出ているとの情報あり。

2015年9月15日火曜日

2015秋 熊野古道_巡礼の旅

ブログのタイトルは「熊野古道」としていたが,Siが「巡礼の旅」を付け加えなさいということでそうなった。巡礼を「自分自身をみつめ,再発見し,救済し,蘇生する旅」と位置づけると今の私にぴったりだ。私は単純に熊野古道を全身で感じたかった。期待にたがわず初日の夜から感じまくりであった。
道中,神様に対してはもちろんのこと,人様(社務所の方,警察の方)に対しても平身低頭 する機会?が・・・これだけ頭を下げたのは人生初めてでした。
かっこよく言ったら「巡礼の旅」,実際は「珍道中」と言ったほうが正しいかもしれない。
詳細は例会で。
那智大滝をバックに
①日時:2015.9.11(金)~13(日)
②行先:熊野古道(大雲取越)&伊勢神宮
③メンバー:Si,Mj,T,外部(1)
④行動概況:
実際の行動は9月12日(土)からだけど,前夜の出来事も話しておこう。何しろ初めての体験だから。
行動前日の夜は,熊野那智大社から離れた山道脇にテントを張った。炊事の準備をしていると妙に回りが賑やかで女性が話しているような声が聞こえる。メンバーに霊感の強い女性がいて,あれは鹿の鳴き声との説明(怖がる男性陣を安心させるために)に変に納得,安心してその声を聞きながら食事をした。翌日彼女が言うには,あれはダルに間違いないとのこと。
翌日は大雲取越と呼ばれる熊野那智大社から小口まで距離15km,高低差800mのアップダウンを約9時間かけて歩いた。小口に着く頃にはもうへとへとで明日歩く気力はありませんでした。
来週行く背中の山の祈願
(伊勢神宮にて)
小口自然の家で宿泊,翌日は歩きを観光に変更し,那智大滝(前日も見ている),那智本宮大社,伊勢神宮と回り帰鳥した。
⑤その他:
・なめてました。今の私の体力では大雲取越は涸沢,剱沢,薬師峠に行くよりきつい。来週源治郎行けるかね。
・大雲取越で出会った人は反対方向から5人のみ,うち4人が外国人。
・小口自然の家は,廃校になった中学校を改築した宿で,近くに川が流れ,鮎の友釣りをする人の姿も見え,山間の旅情を感じる良い所でした。
・那智大滝の延命水,伊勢神宮のお守りやらYCC古参のメンバーに気遣いしてもらい本当に感謝です。
・平均年齢60を越えたのYCC古参パーティ,山旅付き同窓会のようで盛り上がりました。

2015秋 大山(山川谷~飯盛山)

山を少しかじったくらいの私が言うのもおかしいが,大山は実に奥が深く,バリエーションが豊富だ。今回の山川谷を終えて,その魅力を再認識した。北アルプスへの憧れもあるが,今の生活リズムでは,どうしても実現するに困難な問題がでてくる。近くに大山があり,そこに無数のルートを描くアイデアがあり,そして仲間がいる。人間関係の苦手な私がYCCに出合い,たくさんのことを学べていることに心から感謝している。こんな風に,気難しい私を素直にさせる,爽快な遡行であった。
気分はサスケ最終ステージ
①日時:2014.9.14(月)
②行先:大山(山川谷~飯盛山)
③メンバー:Mr,Mk
④行動記録:
三本杉林道終点(7:40)→二児滝(8:20)→三本杉滝(9:00)→飯盛滝(10:30)→飯盛山(11:30)→931ピーク(12:30)→地獄谷別れ付近(13:30)→加勢蛇川(14:00)→一向平(15:00)
⑤行動概況:
三本杉滝
一向平キャンプ場に7時に待ち合わせる。Mrは30分前に必ず来ることを知っているので,少し早めに行くと,ちょうど来たところだった。地図を見ながら行程を打合せする。矢筈手前の1300に行ってみては?と,代表よりアドバイスをいただいたが,いい形をしている飯盛山に気持ちが向いており,最終到達地点を飯盛山に決定し出発した。林道最終地点より三本杉の廃道をたどる。伐開してある道は明瞭である。ただ,雨でグズグズした土は滑りやすく少し嫌な気がした。二児滝に近づくと大きな音がする。それを頼りに,懸垂下降することなくドンピシャのところに降りてきた。ロープを出して登攀開始。しっかりした幹に支点を工作して安全を確保する。二児滝の登攀は,岩も安定していて面白い。ロープをしまってしばらく歩くと,すぐに三本杉滝。水量が多いせいか,この滝が一番美しかった。なんといっても,一番エキサイティングだったのは,その次の雨樋のような滝だ。前回は,あっけなく引き返し悪い所を高巻したが,今回は激流に抗い突破した。そこから,二つ小さな滝があるが,なかなか簡単に登らせてくれない。頭から水をザブザブ被り,次第に歯がカタカタいうくらい寒くなるが,二人の笑顔は止まらない。最後はどうやって越えたか覚えてないが,不細工ながらも,上がったことに変わりはない。最高で爽快な登攀だった。飯盛滝を右から上がり,そのまま飯盛山に直登する。途中から踏み跡が出てきたのでそれを使う。山頂の展望は予想通りだったが,気になっていた山に立ち,満足した。稜線上には倒木がたくさんあり,踏み跡がある理由もなんとなくわかった。そこから931Pまで行き,南側の尾根を辿り下る。何度も地図を見ながら尾根を外さないように。やはり,初めての山はとても楽しい。
マイタケありました。
地獄谷別れ付近に出てから,大きなミズナラをめぐりマイタケを探しながら加勢蛇川に下降する。大山滝吊り橋は通行止めになっている。加勢蛇川の水量は多く,勢いも強い。沢装備の私たちは問題ないが,一般登山者の渡渉は現状では危険であると私は思った。1キロほど下流に歩き右手に水のある沢が現れる。古い石組みの堰が連続で組んである。その谷を詰めて笹藪を漕ぎ,急な斜面を上がる。そこはちょうど登山道の入口付近だった。登攀あり,泳ぎあり,藪漕ぎあり,読図あり,そしてまさかのマイタケあり。過去最高の山となった。当分の間,誰がどこに行こうがうらやましく思わないと思う。今回も,色々教えていただきながら,同行してくれたMrに心から感謝。ありがとう。

2015年9月9日水曜日

2015秋 キノコ調査①(マイタケ)

道が沢のように
①日時:2015.9.9(水)
②行先:大山付近
③メンバー:kw,Yo(会員外),T(情報担当)
④行動概況:
先日,代表Sより『10日に動けるものはあるか?』と連絡を受けるも,生憎の勤め予定である。休暇の本日(9日)は台風18号の接近に伴い全国的に雨脚の強い1日になりそうだった。
『ちくしょう,タイミングが悪いな・・』そう思っていた。
当会のHPを見ると9月第2週は【キノコ調査】となっている,これに飛びついた。
『悪くない,台風の中でキノコ採りに歩く者もいないだろう』そう思った。
早速,YCCのキノコ担当Tに連絡し情報を収集する。どうやら狙いのマイタケには時期が早いらしい。
まぁ,マイタケの『マの字』くらいは見つかればいいなと軽い気持ちで出発した。
撮影したマイタケ
まずは歩きやすい道を行く。YCCのメンバーなら何度も歩いているあの道だ。
まとまった雨が影響し,その道はまるで沢状態となり足の置き場にも困る状況。
そのような中を右往左往し,キノコの情報を集める。
キノコを見つける度に撮影,数種類のキノコの写真を撮ったがマイタケは見つからない。
キノコの写真を沢山撮ってTにきのこレクチャーしてもらおうなどと考えながら適当に探す。そして意外な場所にてマイタケを見つけるに至った。本当にマイタケだろうか心配だったがマイタケだった。
⑤その他:
・ガマガエルがたくさんいた。
・Tは『99%マイタケを見つけられないだろう』と思っていたらしい。
・マイタケの幼菌も見つけることができた。しばらくしてから回収にいこう。
・『どうだマイッタけ!』と口走ったことは内緒である。

2015年9月4日金曜日

2015秋 おわら風の盆

哀愁を帯びた胡弓の音色に男踊り,女踊りが絡まる
今までの私なら,どこかの山に登ってから寄り道して風の盆を見学といった感じだったのだが,最近の私のスタイルは山が山旅になり,今回は山旅の山が抜け旅になってしまった。
哀愁を帯びた胡弓の音色,それに絡まる踊り,何かを感じたい弾丸ツアー(米子を2日の昼から出発し翌日の朝,帰鳥),このメンバー3人が揃っての行動は平成9年の北鎌調査以来18年ぶりだ。みんな爺(かろうじて私だけ孫はいない),婆になった。
計画した山行は実行する。次は熊野古道,キノコ採り,体力復活させて剱バリエーション,そのあたりがが精一杯かな。
①日時:2015.9.3(木)
②行先:富山県八尾町
③メンバー:Si,T,会員外(1)