2015年8月5日水曜日

2015夏 北アルプス(槍ヶ岳)

昨年の剱岳遠征(7/247/27)の帰りに「来年は槍ヶ岳に登る」と決まってから1年が経った。ルートに関しては紆余曲折あったが,今回は西鎌尾根から登ることに決定。好天に恵まれたうえ,非常に歩き応えのあるルートであり,北アルプスを満喫できた。
この山(槍ヶ岳)のてっぺんに登りました
日時:2015.7.31(金)~8.2(日)
行先:北アルプス(槍ヶ岳)
メンバー:YESzMt
行動記録:
【7/31】新穂高センター(6:25)→(7:40)わざび平小屋(8:00)→(8:20)小池新道分岐→(9:10)秩父沢出合(9:40)→(10:50)シシウドヶ原(11:40)→(12:30)鏡平小屋(13:30)→(14:30)弓折岳分岐(14:40)→(15:45)双六小屋
【8/1】双六小屋(5:45)→(6:15)樅沢岳(6:35)→(7:40)左俣岳(7:55)→(9:40)千丈乗越(10:00)→(11:30)槍ヶ岳山荘(12:00)槍ヶ岳(12:30)→(13:00)槍ヶ岳山荘(13:30)→(14:30)千丈分岐点→(15:45)槍平小屋
【8/2】槍平小屋(5:00)→滝谷出合(5:40)→白出沢出合(6:40)→穂高平小屋(7:30)→新穂高センター(8:10)
行動概況:
7/3130日の夜9時に米子を出発し,31日朝5時に新穂高温泉に到着する。無料駐車場は既に満車状態であったが,ちょうど1台分空いており,かろうじて停めることができた。空は青く申し分ない。朝食を取り,身支度を整えてから新穂高センターを出発する。
整備された林道を1時間ほど歩くとわさび平小屋に到着したので一休みする。そこから20分程度歩き小池新道分岐に着くと,ようやく登山道に切り替わり本格的なスタートとなる。
移動の疲れと睡眠時間の少なさなどから体が重いうえに,傾斜がキツくなり始めたため,皆の表情がだんだん険しくなる。秩父沢出合で水を補給し,強い日差しを浴びながら歩いたためシシウドヶ原に到着するころには滝のような汗が流れ落ちていた。その後40分程度で鏡池に着いたが,ガスがかかっていたため残念ながら槍ヶ岳が映っていなかった。そして鏡平小屋に到着し,名物のかき氷を食べてのどを潤した(9割以上の登山者が食べていた)。
小池新道分岐でまだ余裕の表情
小屋からの登りは植物を見ながら歩くことで疲れもまぎれる。弓折岳分岐まで登ると,後はほとんど緩やかな道となるため,一安心である。そこからさらに歩き,花見平ベンチ,くろゆりベンチの花見スポットを通過して,ようやく幕営地である双六小屋に到着した。
テントサイトには既に30張程度のテントが見えたが,容易に場所を確保できたため設営して,夕食を取り翌日に備え2000に就寝する。
8/13時に起床し,食事を取る。準備をしていると空が明るくなり始める。雲一つない青空という最高のコンディションのなか双六小屋を出発する。樅沢岳に登ると,ようやく槍ヶ岳を望むことができ,皆のテンションが一気に上がる。ここからは,常に槍ヶ岳を見ながら進むことができるうえ,硫黄乗越までは花畑があるなど,ようやくアルプス感を味わうことができた。左俣岳を経由して千丈乗越に近づくと,ガレ場とクサリ場が数か所続き,緊張感のある歩行を強いられる。そして,千丈乗越でしっかり休憩し,槍ヶ岳山荘へ向かう。
千丈乗越を過ぎ槍を目指す
迫りくる山頂を見ながら,皆で「山頂までの岩場はどれぐらい渋滞しているのかなぁ?」と話すなど,表情や気持ちに余裕が表れる。約90分で小屋に着き,ヘルメットを装着してサブザックに貴重品などを入れて準備する。
山頂を見上げると,岩場やハシゴを登る登山者がちらほら見えるが,極端な渋滞にはなっていない(ラッキー!!)。両手両足をしっかり使いながら慎重に登ること約30分,3つ目のハシゴを登ってようやく山頂に到着した。
槍の山頂にて槍ポーズ?
山頂からの景色は青空と山に囲まれ壮大であり,これまでの苦労が報われるような爽快感と達成感があった。78名程度が写真を撮ったり岩に腰を掛けたりして休憩しており,我々も集合写真や一人ずつ記念撮影をする。いろいろしているうちに30分ぐらい経過したため槍ヶ岳山荘へ下山する。小屋で記念品を買ったり,食事を取ったりして,槍平小屋へ向かう。下り始めは斜度がキツいため転びやすく,また,千丈分岐点までは日差しをまとも浴びるため,体力も奪われやすい。しかし,千丈分岐点を過ぎると樹林帯に入ることから,歩きやすくなる。そうこうしているうちに槍平小屋に到着した。
8/23時半に起床して手際よく朝食と撤収を行い,5時に槍平小屋を後にする。ザックが軽くなったせいか,皆足取りが良くコースタイムよりも早く滝谷出合,白出沢出合,穂高平小屋に着く。そして,810に新穂高センターに到着した。下山後は「ひらゆの森」で温泉に浸かり食事をして帰途につく。米子到着は1950であった。
トピックス:
・双六小屋の店員(お姉さん)は愛想が良かった。
・初日の夕食に皆でポテトサラダを作り,とてもおいしかった。
・槍ヶ岳山荘に自動販売機が設置してあり,便利だけど少しショックだった。
・槍平小屋へ下る間,すれ違った登山者は10名にも満たなかった。どうやら午後から飛騨沢沿いに槍ヶ岳に登る登山者は少ないようである。
・槍平小屋の横を流れる沢に素足を浸けてみたが,あまりの冷たさに1秒もたたずに足を上げる始末であった(冷たいを通り越して痛い)。

3 件のコメント:

  1. 一点の曇りもない快適山行、良かったですね。頂上写真が・・・「奥様(魔女)と赤レンジャー青レンジャー黄レンジャー」(^。^)

    返信削除
  2. お疲れ様でした!昨年に続きこの時期の北アルプス山行に参加できてよかったです。いろいろ課題もあったが,天候にも恵まれ,楽しい山行ができました。今までテントをデポして戻る山行しかしなかったので,ずっとフル装備での山行に不安があったが,Siに勧められたこのコースにして本当に良かった。ありがとうSi! 昨年剱岳,今年槍ヶ岳,来年どこにする?(ほぼ決まっているけど…(^_^))

    返信削除
    返信
    1. 樅沢の展望地から槍が見えたときは,絶景に絶叫してしまいました!親父ギャグでは無いです。槍を見ながらの西鎌尾根
      は,今思えば夢のような時間でした。

      削除