2013年10月12日土曜日

2013秋 南アルプス(北岳&バットレス下部岩壁散策)

吊橋をいざ出発
何故ここ20年行かなかった北岳なのか?行きたいというきっかけは私の場合,些細なものだ。
山仲間Wが北岳に行きたい,そして白根御池のビーフシューはうまいらしいと言っていた。ビーフシチューの話は彼の勘違いだった。その後たまたまYCC元代表Suがやっている喫茶店に行った時,店に飾ってあった北岳バットレスのSuの登攀写真を見て,興味を持ち北岳バットレスを調べてみると,有名なクラシックルートあること,2010年に第4尾根で大崩落があったこと,岩に取り付くためには下部岩壁を登攀しなければいけないこと等を知り,せめてバットレスの下部岩壁の取り付きまで行きたいと思うようになった。
白根御池に到着
車中1泊,山中1泊,こういう登山を弾丸登山というのだろうが,時間以上に山に滞在した気分になった。同じような気持ちをメンバーのYも感じたそうな。あらためて南アルプスの山の奥深さを実感する。私は北岳山頂を踏まなかったが,密度の濃い山行でした。わがままな私に付き合ってくれたYに感謝します。
①日時:2013.10.8(火)~9(水)
②行先:南アルプス(北岳&下部岩壁散策)
③メンバー:T,Y
強風,展望のきかない北岳山頂

④行動記録:
(10/8  )
広河原(10:10)→白根御池(12:00)→昼食後,Bガリー(バットレス沢)周辺まで散策
(10/9 :Y行動)
白根御池(4:07)→小太郎尾根分岐(5:50)→北岳(7:03)→八本歯コル(8:05)→白根御池(9:43)
(10/9:T行動)
白根御池(4:29)→Bガリー大滝(6:28)→Cガリー大滝(7:01)→白根御池(8:25)
Bガリー大滝
⑤行動概況:
(第1日目の行動)
前日夜,米子を出発して車を仙流荘Pに止め,バスで北沢峠を経由して広河原に入山する。広河原10時過ぎに歩き始め,白根御池まで急登ながら,快調に歩き,2時間弱で到着する。平日なのか,台風の影響なのか登山者は少なく,テントも我々含め2張りのみ。生ビールで乾杯後,大樺沢方面に偵察に出かけ,Bガリー(バットレス沢),Cガリーを確認後,御池に戻る。18時半には就寝。
左から第5尾根支稜,Dガリー
ピラミッドフェース,十字クラック,Cガリー
(第2日目の行動)
3時に起床し,4時過ぎに,Yは北岳,私は下部岩壁目指し,ヘッドライトを付け出発する。お互いの行動は無線で交信しながらなので安心だ。Yの行動は上記の通りで,稜線上は飛ばされそう強風で難儀をしたそうな。私の歩いた下部岩壁は穏やかそのものでした。
昨日と同じコースを辿り,Bガリーを渡り(渡ると言っても10m位),踏み跡のある右岸を詰めると,Bガリー大滝に到着する。取り付き確認後,足場の大変悪いCガリーを横断し,踏み跡のあるCガリーとDガリーの中間尾根を上がる。この辺りは草紅葉,前方は岩壁で,のんびり昼寝をしたいようなところだ。十字クラック,Cガリー,第5尾根支稜,ピラミッドフェースの取り付き確認する。百聞は一見にしかずとはこの事なり,これで下部岩壁を右から左に辿り,概要は理解できた。
帰りはこの尾根を下り,草つきから低木帯を抜け,八本歯のコルからの道に合流した。
ちょうどその頃,Yから八本歯コルに到着したと無線が入る。私は急いで駆け下り(急ぐ必要もないが),白根御池でテントを撤収し,Yを待った。予定では広河原発14時半のバスであったが,Yの頑張りにより,12時半のバスに乗車することができ,その日の内の帰鳥となった。

4 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。Nが不参加になり,台風も心配だったのですが,行って良かったです。広河原に行く道中のバス運転手さんの案内は普通に観光気分でした(^_^)
    北岳山頂に行く道中は,真っ暗な中でクマとの出会いに心配しながら歩くも,明るくなってからは富士山も確認できて感動しました。山頂はガスで真っ白で何も見えませんでした。下山時に稜線では台風の影響で風が強く大変でしたが,無事に下山できて良かったです。
    次回もよろしくお願いします。

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  2. 次回はバットレスかい?
    (ブログに書かなかった一口メモ)
    ・広河原のアプローチは芦安からが,バスの便数,料金などでいいかもしれないが,癪なので?北沢峠経由で入山した。バスの運転手がバスを停車しながら山,植生などのガイドをしてくれ,旅行気分を楽しめる。北岳に行くと言うと,吊橋前で降ろしてくれた。
    ・下山後,仙流荘でも入浴できるが,伊那IC近くの「大芝の湯」はお勧めである。

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  3. う~ん、羨ましい。
    仕事の業績を稼いで来年には私も・・・

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  4. 突然のドタキャン申し訳ございませんでした
    仙流荘ー北沢峠経由で入山したほうが、南アルプスの奥深さを感じられますね。

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