2014年9月23日火曜日

2014秋 大山(山川谷)

赤木沢から帰ってきたY,Mtを,山川谷に誘う。まだ気持が高ぶったままなのか,あっさり快諾してくれ作戦成功。そこに,熟練のMjも参加して下さりテンションが上がる。Mtに,「赤木沢と山川谷どっちが良かったか後で聞くから答えてね」と,いやらしい質問を投げかけてから山川谷に入渓した。
二児滝に挑む
①日時:2014.9.21(日)
②行先:大山(山川谷)
③メンバー:Mj,Y,Mt,Mk
④行動記録:
三本杉林道終点(8:00)→二児滝(9:00)→三本杉滝(9:50)→飯盛滝(11:30)→登山道合流(12:30)→一向平(14:00)
⑤行動概況:
後もう少し!
林道最終地点より,廃道となった三本杉別れの踏み跡をたどる。二児滝までは長い廊下が続くため,ピンポイントで下降する必要がある。前日に何度も地図を読み解き作戦を練った。その甲斐があって,難なく二児滝に出ることが出来た。Mjは「山川谷は女性的な沢だ」とおっしゃったが,私も全くその通りだと感じた。幾分柔らかくなった秋の日差しが,清流をキラキラと照らす。上段から僅かに向きを変え,滑らかに落ち込む流線は見るものを虜にする美しさがある。F1を下から見上げ作戦を練る。ここは無難に左岸を攀じることにした。
ブッシュを束に支点が作られていたTのカラビナとスリング,無事YCCの手によって回収することが出来た。トップはMj,軽快な身のこなしは,とても勉強になる。私はセカンドで手さばきを盗むように学ばせていただいた。Yは私よりもはるかに経験があり,全く危うさを感じさせない登りである。Mtは,この一本を登って顔つきが変わった。「これからはバリエーションだ」目がそう言っているように感じた。F2の三本杉滝は私がトップで左岸を登り,ブナの根元に支点を作った。ハーフヒッチでMjを確保する。見事に三本杉滝を攀じ登ってきた。F3は20m手前のリッジを高巻する。Mjと果敢に挑んでみたが,ウォータースライダーの滝に,私は簡単に跳ね返された。F3の瀞は深い。私はヘルメットまで全身浸かった。そこからしばらく明るい沢歩きが続く。綺麗なヒラタケがでておりSへのお土産にした。そして最後のF4飯森滝に到着する。今度はトップで簡単に登ったMjに確保してもらい,右岸から滝に付いてそのまま登りきった。Yはブッシュを掴んで直登,Mtは滝の真中から登ってきた。滝の上部に上がって大休止とし互いの健闘を讃えあった。
山川谷にコールが響き渡る
そこからは,三本杉の廃道の踏み跡は使わず,登山道に向かって最短距離を直進し,大休口の上部300mの登山道に出た。沢の後の藪漕ぎは,鍋の後のうどんのようなもので,これが無いと締まらない気がする。〆にしっかり汗を絞り出し,無事,一向平に到着した。
Mtに「赤木沢とどっちが良かった?」と聞いたら,「登りの楽しさは山川谷,壮大なスケールと美しさは赤木沢」と答えてくれた。正直,赤木沢は羨ましかった。しかし,この山川谷を楽しく攻めることのできたこのパーティーのお陰で,快心の沢登りができ,とても感謝している。そして,自分のやりたい次の目標が見つかった。次回は高巻なし,人工登攀を駆使してアルパインスタイルで突破したい。

7 件のコメント:

  1. 初めての山川谷は明るくて、9月なのに寒くなく、とても楽しかったです。ありがとうございました。当初の予定から、2週間遅れだったけど、行くことができてよかったです。

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    1. Yありがとうございました。Sのブログアップもご苦労様でした。いつも、陰ながらの働きに心より感謝しています。頼れるアニキです。今後も行きましょうね!

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  2. カラビナとスリングの回収ありがとうございました。
    なんか行動記録を読むと厳しそうな谷に感じるけど,そうでもないでしょ。次もフリー,フリー。
    ウォータースライダーのような滝,今夏の山川谷では濡れるのが嫌で見た瞬間諦めました。昔の私だったら登れるか登れないかわからないが,せめて淵を泳ぎ取り付きまで行っただろうに。このパーティ,その滝を突破しようとしたその心意気いいねえ!
    軟弱な私は,沢が切れた後は藪漕ぎより,赤木沢のような草原というかお花畑がいいけどなぁ。
    どんどん次の目標が明確になり,大山の山賊?になる日も近いですね。
    ヒラタケ本当に大丈夫ですか?何しろ大休谷で変なキノコ?をナメコの赤ちゃんと言ってたの誰だっけ。と言いながらも今秋のキノコ鍋山行の幹事と鍋奉行,任命しますのでよろしくお願いします。

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  3. 了解しました。まずは日程ですね。皆さんの都合とキノコの都合に合わせてさっそく相談してみようと思います。楽しみです!

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  4. とても魅力的な山行ですね

    皆様へ気力,体力,技術が少しでも近づけるように鍛えます。
    その時がきましたら,是非連れて行ってください。

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    1. 私より格上のNを連れていけるようになるには、相当鍛錬が必要そうですね。がんばります。紅葉の天王滝どうでしょう?

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  5. 山川谷山行お疲れ様でした。
    登攀あり、藪漕ぎありの内容でとても面白かったです。
    登攀では、すべてのトップをMjに依存してしまったので、次回は僕が率先して登るよう研鑽を積もうと思いました。
    またひとつ課題が見つかった山行になりました。
    ありがとうございました。

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