①日時:2012.3.29(木)
②メンバー:S,T
③行先:大山(上宝珠沢~宝珠尾根~縦走路~剣ヶ峰~頂上)
④行動記録:
大山寺(6:57)→宝珠尾根(9:08)→縦走路(9:48)→剣ヶ峰(10:52)→頂上(12:18)④行動記録:
⑤一口メモ:
← 上宝珠越から直上するS(縦走路直下)
今回のコースは縦走路まで前回と同じ,天気がいいので気分が良い。私が先頭を歩くが,後ろにぴたっとついて来る。たいした体力だ。久々プレッシャーを感じながら歩く。昨日の酒を言い訳にする。
上宝珠越で,宝珠尾根を上がって来た単独行に会うが,彼はユートピアの方面,我々は直上した。縦走路までの斜面はクラストしており,アイゼンがよく利く。
天狗ヶ峰から剣ヶ峰を望む →
写真中央,見にくいが男性がひとり,先行している。上宝珠越で会った若者だ。天狗ヶ峰手前で追い抜かれた。ひとりで行くなんてたいしたもんだ。器用に手とピッケルでバランスを取りながら進んでいる。ただコース取りがやや雪屁側にあるのが気にかかった。
S曰く「度胸があるなあ」,若者の体力と度胸に乾杯。
おそらく今日縦走したのは我々含め3名だろう。
← 剣ヶ峰に立つS
剣ヶ峰までは雪屁の心配も多少あったが,快適に進む。日差しは強く,風はそよ風程度で,暑いくらいだ。オーバーズボン,ジャケット無しで頂上まで歩いた。今年の冬山もオーバーズボン無しで通した。たいしたもんだ? ここで登攀具を装着。
私を確保するS(ラクダの背を越えたあたり) →
阿吽の呼吸で3ピッチほどロープを使用した。最初のピッチでスノーバーを中間支点として初めて縦走路で使用した。2本持参していたが取り出すとき,危うく1本を落としかけた。おまけにその時,足が攣り,正直びびった。スタンディングアックスだろうとスノーバーだろうと雪がなければ使えない。今の縦走路はぎりぎり使用できる雪の量だろう。最後のチャンスでした。
← 大山頂上で1枚
Sと2人だけの山は本当に久しぶりで平成9年夏槍ヶ岳北鎌以来,積雪期の大山逆縦走にいたっては昭和50年大晦日以来だ。昔は誰も若く体力があった。槍から中房温泉まで表銀座を走ったこと,ユートピアにテントを張って翌日猛吹雪の中,逆縦走したこと,走馬灯のように思い出す。ひとつひとつの山行が昔の思い出と重なると同時に,もう行けないかもしれない山になっていく。現在2人の年齢足して120才,昔で言ったらおじいさんペアであり,情けないけど会の最強ペアだ。若い人負けてはいけませんぞ。