2015年2月17日火曜日

2015冬 烏ヶ山③

予報は晴れ,天気図上も西日本は南北から張り出した高気圧の真っ只中。まだ記憶に新しい先月の烏ヶ山を凌ぐ展望への期待を胸に集まった6人でYCC今冬3度目の烏ヶ山へと向かった。
1230展望台(仮称)より
①日時:2015.2.15(日)
②行先:烏ヶ山
③メンバー:N,Y,Ya,Mt,Tn,As
④行動記録:
鏡ヶ成P(7:40)→1230ピーク(9:10)→1300ピーク(10:00)→烏ヶ山山頂(12:30)→鏡ヶ成P(15:30)
⑤行動概況:
リーダーNを先頭に青空の広がる朝の鏡ヶ成Pを出発,この日のラッセル体制はスノーシュー×3,アルミ・木製ワカン×各1,スキー×1。車道上に残る先行トレースには目もくれず,林間を一直線に1230ピークへ。暖かいためか雪は締まりは今一つだが,先頭を交代しながらアップダウンを繰り返し,ピーク前の急登に到達。ここからスノーシュー・ワカン組はほぼ直登,スキーはつづら折にそれぞれピークを目指す。日当りの良い斜面に出ると雪の緩みは増し,登行技術のまだまだ未熟なスキーは切り返しで悪戦苦闘。それを後目に直登組は順調に高度を稼ぐ。結局,ピーク直下で板を外しツボ足でよじ登ることに。まったく面目ない。それでも全体としては行動予定を大きく上回るタイムで1230ピーク着。薄くガスこそかかっているものの,前回より一層白さを増した烏もとい白鳥が翼を広げている姿を遠望できた。そして当山行でその全貌を視認出来たのはこれが最初で最後であった。

合流地点へ最後のラッセル
小休止の後,次なる目的地である1300ピークに向け出発。標高は上がれど気温は依然高く,本日2度目の急登も温度調整と軟雪に難儀する。ピーク到達時,辺りはすっかりガスに覆われ視界は数メートル,時折雪を巻き上げながら強風が吹きつける。この状況を受けリーダーNとメンバーとで進退を協議。正面ルートとの合流点手前の斜面さえクリアできれば登頂可能との判断に至り,装備を整え,ガスと強風の稜線に慎重に歩を進める。問題の合流点手前の斜面はMtを先頭に難なく突破,今回はメンバーが作った道を感謝の気持ちで踏みしめながら登らせてもらう。この間,何度かガスの切れ間から青空が顔を覗かせ下界や本峰を見渡せることもあったが,天候が劇的に好転することはなかった。
ガスの烏ヶ山山頂
合流地点から少し本峰寄りの稜線上でアイゼンを装着し,スノーシューをデポ。パーティーを2つに分割し,3人1組でロープを結び合いアッセンダーの使用とロープのトレーニングを兼ねつつ山頂を目指す。断続的な強風と一部足場の悪い箇所こそあったが,折悪しく先行する大団体がルート工作をした形となり,難なく頂上に到達。登頂の写真を撮り,長居は無用と団体に続き下山開始。下りは合流前斜面下部までロープは装着したままにし,3人パーティーでの下降時のロープの取り回しを引き続きトレーニングする。1300ピーク付近の稜線で風裏斜面にバケツを掘って大休止,食料を補給後,各々スノーシュー・ワカン・ツボ足で出発。帰路は予定通り谷をトラバースするショートカットルートを進み林間で往路と合流,行動計画通りの時刻に全員無事鏡ヶ成P帰着。
天気予報はものの見事に外れ,山頂はガスの中,強風が巻き上げる雪を真横から受けながらの稜線歩き。今回の山行は一般的には好条件であったとは言えないであろう。しかし,だからと言って残念だったという思いは微塵もなく,これもまた烏なのだと,逆に清々しい気持ちになれたのは,前回の山行があったからだろうか。はたまた山に毒されてしまったからか。今は未だその答えは分からないが,次の烏が新たなヒントを与えてくれるに違いない。

3 件のコメント:

  1. Asお疲れ様でした。そしてリーダN病み途中?なのにすごいパワーさすがでした。烏ヶ山の尖った雄姿を間近で見れなかったのは残念ですが、Yaのブラウに―も美味しかったし、またの機会にリベンジしましょう♪同行してくださったみなさん。ありがとうございました。

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  2. 皆さん、ありがとうございました。
    Asは長いスキーを山頂までちゃんと運んで凄いですね、雪が終わるまでに、MkのBCに付き合ってあげて下さい。
    Tn ?病みなんてとっくに抜け出してましたよ、パワーなんてありませんよ、ゆっくり歩くのみです。
    Mt あれれ、誰の病がうつったのかな?
    ポールも持たずに1人抜け掛けで鍛えようとは流石です。
    Y なんとも久しぶりにYと歩いたように思ったら、1年ぶり?夜間行軍行きたいです。
    Ya なんか、すぐ後ろでぶつくさブツクサ聞こえましたが、強風であまり聞こえませんでしたが?。たまたま、市販のチョコブラウニー持ってたので食べ比べましたが、Yaお手製のチョコブラウニーの方が断然美味しかったです。
    今回の山行も、ホントに良かったです、また楽しい山へ行きましょう。

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  3. 先日はお疲れ様でした。
    「やはり!」と言うべきか「なぜ?」と言うべきか複雑ですが、私の山行は天候に恵まれないことが改めて実証されてしまいました(一度も「白鳥」の姿を拝めませんでした、同行してくださった皆さんスイマセン)。また、あえてストックを持たずに歩きましたが、逆に痛い目に合いました(けっこうキツかった)。
    さら、今シーズン初のロープ使用でしたが、もたついたため、後続の中高年の団体やグループの後塵を拝してしまいました。その結果、山頂への到着時間が遅れたため、それまでの行動時間の貯金を使い果たしてしまいました(Tに怒られるパターン)。
    リーダーNとは1年ぶり、そしてYaとは初の山行だったにもかかわらず、良いところを見せられなかったので、次回は良いところをみせられるよう、「こそ連」しようと思います。
    おっと、その前にインフルエンザを治さないと!!

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