2016年6月5日日曜日

2016夏 大山夏山開き

宴会のスタート
食料の買い出しから,テント,ブルーシートの設営等々,何から何まで準備された皆さん,本当にお世話になりました。
大山夏山開き前後の山行,船上山クライミングと五右衛門風呂山行2つとも参加しないし,せめて大山夏山開きにはと数年ぶりに。
ここ数年の世代交代で,代表Sも話相手がいなく寂しかろうと半ば強引にYCCの小姑Siも誘った。これが私の重要な?仕事でした。
初めての大山夏山開きから40年以上も経つ。今ほど豪華な宴会ではなかったがジンギスカンを食べ,翌日は大山縦走のルーティーン,いっぱしの山屋になった気分になったのも遠く昔の話。
岳獅会のメンバーと(仲良かったっけ?)
寂しいけど昔ほど大山夏山開きのときめきはなくなったが,初めて松明行列に参加する新人は幻想的な炎の河に感激したようである。
①日時:2016.6.4(土)~5(日)
②場所:大山下山キャンプ場
③メンバー:写真参照,会員10名の参加
④トピックス:
・小雨が降っていたのでブルーシートが設営されたが,その大きさが凄い。20畳のブルーシート,下山キャンプ場で一際目立っていた。
・Stが調達してくれた魚介類が凄い。山で鮪のカマがいただけるなんて。生食の岩ガキも美味しかった。食材でも下山キャンプ場で一番。
Stが調達してくれた鮪のカマ
・山陽組As,Skは前日から同じ場所にテントを張り,大山夏山開きに臨んだ。毎度のことながら彼らの行動力には頭が下がる。
・Siと岳獅会のKさんがハグをしていた。連れてきたのは間違いだった?!
・プレ山開き山行,船上山クライミングが実行され,メンバーはAs,Sk,Mt,Kn。
・ポスト山開き山行,五右衛門風呂山行が実行され,メンバーはY,Sz,St。
・月末のアルプス山行を決めた。

2016年5月30日月曜日

2016春 大山(キリン峠~駒鳥小屋)

稜線直下のお花畑
最初に言っておく。私はまたしても前回の甲ヶ山,前々回の烏ヶ山同様,キリン峠には行っていない。独り途中でメンバーと別れ直接駒鳥小屋に向かった。Ys企画「避難小屋に泊まってみよう」に付き合うためだ。体力なくなったというのに何てサービス精神があるのだろうと感心する。本当はこの企画,新入会員,初心者用に考えた企画なんですが…
この山行のトピックスはキリン峠周辺のお花畑と駒鳥小屋の恐怖?の一夜かな。
①日時:2016.5.29(日)~30(月)
②行先:キリン峠~駒鳥小屋
③メンバー:Sz,Ys,E,Y,(T)
④行動記録:
鍵掛峠P(8:40)→文殊越(9:50)→キリン峠(10:30)→鳥越峠(11:30)→(12:20)駒鳥小屋(13:20)→鳥越峠(14:00)→鍵掛峠P(15:00)
2人も花のつもり(キリン峠上部)
⑤行動概況:
どんぐりP8時集合し,いつものブリーフィング。歩かない(歩けない)私がいろいろ指示を出す。キリン峠から鳥越峠を経由せずに駒鳥小屋へ行く旧道の有無やショートカット等々。
どんぐりPでは晴天だったのに,鍵掛峠Pでは雨の降りそうな雲行きに変わり,雨を覚悟で出発する。
スローで20分程歩くと,木谷分かれのショートカット地点に到着する。ここで私は駒鳥小屋,他のメンバーはキリン峠と別れる。無線を携行し互いの行動を把握することとした。これからは無線の活用が増えそうだ。
私が鳥越峠に到着した時点では彼らはまだ稜線直下のガレ場を上がっておりカッパを着用したとの無線が入る。鳥越峠付近を境に上はガスに覆われており,ポツリポツリと雨があったが駒鳥小屋までカッパを着ることはなかった。
煙に燻されながら昼食をとる
駒鳥小屋に到着すると板場とたき火場の大掃除。板場にはマットやらペットボトル,たき火場には金網などが散乱している。持参した物は全て持ち帰る。何でできんのかね。
枯れ枝を集め火をおこし,窓全て全開し煙で小屋内を燻すと虫も退散し,一冬の汚れが消し飛んだようで気持ち良かった。
そうこうしているうちに鳥越峠に到着したとの無線が入る。帰りは直接キリン峠から下りてくると思っていたのだが,まぁいいか。地図と地形をにらめっこしながら歩けばもっと楽しいと思うのだが…
駒鳥小屋に集合し昼食をとり,日帰り組は下山した。トピックスはメンバーに聞いて下さい。
⑥その他:
・駒鳥小屋は大休峠避難小屋同様よく利用した。駒鳥小屋,宿泊回数は40泊を越え大休峠避難小屋より多いかもしれない。しかし小屋でたき火をするのは今回が初めてで,それなりに楽しかった。毎度のことながら火の光は心を落ち着かせてくれる。Mkが好きなのがよくわかる。第2弾はMkの大休谷のコラボを考えていたのに甲川に変更になり残念だ。
・昨日は高校総体登山競技の登山行動が大山周辺で行われていた。一時登山競技に関わった者が違うコースを歩いている。寂しい気持ちと少し申し訳ない気持ちがありました。駒鳥小屋は毎年4月下旬高体連で使用していたので思い出ありすぎ。

2016春 猿政山(内尾谷川)

3の滝前で
今回,内尾谷川を詰めて上がるのは3回目となった。初めて突破した時の感動は今でも忘れられない。だが5月4日の暴風が影響したためか,杉の倒木が沢を覆い隠すように,沢の景色を封じ込めていた。幸いにもF2から先は美しい景色が続いたが,以前のような景色に戻るのに壮大な時間軸を持つ山は,いったい何年かけて戻していくのだろうか。
①日時:2016.5.30(月)
②行先:猿政山(内尾谷川)
③メンバー:Oe,Ad,Mk
④行動記録:
林道P(7:30)→稜線(11:30)→猿政山(12:30)→林道P(14:00)
⑤行動概況:
集合場所に早めに到着し,ロープワークの確認。今日の突破方法など入念な打ち合わせを行う。最終堰堤より入渓し歩き始めると間もなくF1に到着する。Mkが上がってAdをロープで確保する。ケービングの経験豊富な彼は,岩の触り方が上手かった。
この淵は腰までつかるが他は浅い
F2は2ヶ所ビレイをとって上がり,セカンドからはTRで滝を突破した。サードのOeがピトンを回収し,残置や形跡は残していない。F3はイージーなのでフリーで抜けて,F4に着いた。過去2回は全く行けそうな気がしなかったが,今回はホールドがカッチリしているように感じた。Mkが水の無いところを潅木を掴んで上がり,上部の幹で支点をとって確保した。まずOeが左よりの水のある所から上がってきた。続いてAdも上がってきた。これで,猿政山内尾谷川の完全突破が完成した。どちらかと言えば,あまり花の無い中年のおじさんトリオではあるが,面白い山をたくさんやって行けそうな期待が膨らんだ。今回はワサビ畑を直進せず,右の稜線に抜ける沢を上がった。フェルトがツルツル滑り難儀したが,猿政山の山頂に立ち,帰路は林道を通って無事に下山した。

2016年5月16日月曜日

2016春 中蒜山(小三郎谷)

苔と新緑
沢登りの季節がやってきた。と,強気で言いながらも冷水に浸かるのはちょっと気が引ける。この小三郎谷は水がない。淵のあった滝の跡が点在するが,そこに流れる水はほとんどない。遥かな古代より,ゆっくりとした時間の中で,蒜山そのものが変化し続けているのだろう。深く削られたゴルジュ。爽やかな香りが立つような緑の苔。壮大な古代ロマンに思いを寄せながら,立ちはだかる滑る壁を突破し,異彩を放つ小三郎谷を詰め稜線に抜けた。
①日時:2016.5.16(月)
②行先:中蒜山(小三郎谷)
③メンバー:Mr,0e,Mk
④行動記録:
放牧地(7:00)→井川下降地点(7:30)→小三郎谷分岐(8:30)→F1(8:35)→F2(10:00)→縦走路(10:30)→中蒜山(11:00)→塩釜登山口(12:00)
⑤行動概況:
F1を登る
暴風もまた涼し
牧草地の脇にある轍のある道を進んでいく。右の林が明瞭になったころ井川への下降地点を探し降りる。下降ポイントは1ヶ所のみである。あとは切り立っており20m以上の懸垂下降が必要だ。しばらく歩くと泥壁が苔壁へと変化する。この時期にこの山行計画を立てた理由は,苔壁の背景に,樹々の新緑を重ねる風景が見たかったことがある。柔らかい新緑と,キラキラ輝く苔の緑のマリアージュは,狙った通りの美しい景色だった。しばらく行くと,小三郎谷へ分かれる分岐に到着する。イモリがソヨソヨト泳ぐ姿が見え始めると,すぐにF1へ到着する。縦に入ったリスを使い,山岳会らしい器具を取り出してこの滝を突破する。苔壁の美しい景色を守るため,残置や形跡は残していない。リスは浅く,もろくて決まりにくい。試行錯誤を繰り返し,Mrがルートを作ってくれた。その次の滝も,そして最後の滝も安全を確保してくれ,全員が高巻きなしで突破した。最近,会での勉強会が増えてきた。積極的に参加し,安全登山を行っていきたい。中々,日程が合わず,参加できない現状もあるが,こうしてMrがメンバーに加わってくれた時には,たくさんの事を教えてくれる。とても嬉しく心から感謝している。YCCには,その道に精通する方がたくさんいる。そして,深い所で愛情をもって接してくださり,人を育てる風土もある。その言葉の意味を,深い所で理解し,自分とYCCとの意味付けをより良いものにするならば,見える世界も変わってくるだろう。2014に,一緒にこの沢を登ったNが新しい道を進んだ。彼にエールを送る気持ちと,これからのYCCのさらなる発展を思うと,荒れる風もまた,爽やかな涼しさを感じた。