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| 夜間雪中行軍を終えて |
②行先:大休峠・矢筈ヶ山
③メンバー:Oe,Mk
④行動記録:
【1/31】香取上部(19:30)→甲川分岐(20:50)→大谷通過(21:40)→大休峠(23:00)
【2/1】大休峠(7:20)→矢筈ヶ山(10:30)→大休峠(12:00)→香取上部(15:00)
⑤行動概況:
それぞれが,仕事を早く終わらせ香取上部で顔を合わす。星がまったく出ていない闇夜である。風はなく気温は高い,素手で行動を開始する。誰の踏み跡もなく,小動物の足跡が続く。雪はべたつき重い。雪より重いのは,ザックである。衣食住をカタツムリのように担ぎ,暗闇を中年コンビが彷徨する。3の谷まで一直線に進む。雪が少なく渡るのに難儀な予感がした。上部に,二股に分かれるところがあり,そこを渡ると楽に渡れたことを思い出し,そのまままっすぐ上に進む。3の谷を越えるとあとは特別難儀なところはない。大谷から先は,風が強く,一気に気温が低下する。指先が冷たくなり,ジャケットを着て歩いても暑くない。高度を下げないように斜面を進み大休峠避難小屋に到着する。小屋の室温はマイナス3度。防寒を十分にして早々にシュラフに潜り込む。目を閉じても眠れず,明朝の矢筈ケ山のことばかり考える。弱気な言い訳が頭の中でグルグル回る。コップに詰め込んだ雪の上に,バーボンをぶっかけて一気に飲み干す。落ち着いたせいか,そのまま
朝までぐっすり眠れた。朝は幸いなことに,穏やかな天気。スキー板にシールを貼り付け,Oeはスノーシューで矢筈ヶ山に向かう。もなか雪に薄く新雪が被さり,スキーが滑る。なかなか高度が稼げない。50回近くキックターンして,やっと1300Pに到着する。ここから天候はガラッと変わり,吹雪となる。雪がしまったおかげで,グイグイ高度を上げることができ,そこから山頂まではすぐだった。山頂に立ち,証拠写真を急いで撮る。停滞は危険と判断し,すぐに下山の準備をする。停滞しているわずかな時間に,体の表面に付着する水分が,パリパリ凍っていく感じがした。Oeはトレースを辿り,私はシールを外して山頂から一気に滑り降りた。1300P付近では,もうすでに我々のトレースは吹き飛ばされていた。そこでOeと合流し,大休峠の少し下部まで滑り降り,小屋に到着する。デポしておいた就寝用具を担いで香取まで下山した。帰路はシールを付けず,大谷からすべての谷をスキーで乗り越せたのは嬉しかった。Oeを準備段階からサポートし,万全を期して臨んだこの山行。久しぶりにカタルシスを得た山となった。Oeありがとうございました。
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| 矢筈ケ山山頂にて |






